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09/20 16:41
【野村の夕解説】日経平均株価、568円高 米国株高が追い風に(9/20)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 前日、米国で発表された週間新規失業保険申請件数と9月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数が共に労働市場の底堅さを示す結果となり、米国景気失速懸念が後退したことから、米国株式市場では主要3指数が大幅高し、NYダウとS&P500指数はそれぞれ史上最高値を更新しました。米国株高が追い風となり、本日の日経平均株価は前日比558円高の37,714円で取引を開始しました。米フィラデルフィア半導体株指数の大幅上昇を受けた半導体関連株の上昇が日経平均株価を押し上げ、一時上昇幅は前日比800円高を超える場面もありました。12時に日銀金融政策決定会合で政策金利据え置きが発表されましたが、市場予想通りの結果となったことで、株式市場への影響は限定的でした。植田日銀総裁の記者会見を前に様子見姿勢が強まり、さらに上値を追う展開とはならなかったものの、日経平均株価は引けにかけて底堅く推移し、前日比568円高の37,723円で本日の取引を終えました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 23日(月)に米国でアトランタ連銀のボスティック総裁とシカゴ連銀のグールズビー総裁がそれぞれ講演を行います。9月FOMC(米連邦公開市場委員会)で0.5%ポイントの大幅利下げに至った経緯や、今後の米国経済や金融政策の見通しに関する考え方が示されるか、注目されます。 (野村證券投資情報部 秋山 渉) ご投資にあたっての注意点
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09/20 12:00
【今週のチャート分析】日経平均株価、ダブルボトムを形成し反発、25・200日線奪回なるか
※画像はイメージです。 ※2024年9月19日(木)引け後の情報に基づき作成しています。 年末にかけて、本格的な戻し相場入りが期待される 今週は、米FOMCの結果判明を受けてポジション調整の動きが見られ、円高が進んでいた為替市場では円安方向への揺り戻しが広がりました。上値の重かった日本株も円安進行を好感して上昇しました。 チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう(図1)。日経平均株価は、9月2日から9日にかけて急落し、一時35,247円まで値を下げました。 しかし、その後の上昇で、9月9日安値と11日安値(35,253円)でのダブルボトムが完成しました。米FOMCを通過後の19日には、37,000円台に値を戻しており、この先、まずは25日移動平均線(9月19日:37,407円)や200日線(同:37,599円)の水準を奪回できるか注目されます。 奪回となれば、8月5日安値に対する二番底を形成した可能性が高まったと捉えられ、75日線(同:38,313円)や9月2日戻り高値(39,080円)を超える動きに繋がってくるとみられます。 一方で、戻りが鈍く、再度調整となる場合は、9月9日安値(35,247円)や、8月以降の上昇幅に対する半値押しの水準(35,118円)が下値メドとして意識されます。 ※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。 (注1)直近値は2024年9月19日。 (注2)日柄は両端を含む。(注3)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 日経平均株価は8月に歴史的な下落を演じ、9月に入ってからも振れ幅の大きい状況が続いています。ただ、ブラックマンデー時の動きを参考とすれば、今後は徐々に落ち着きを取り戻し、年末にかけては本格的な戻し相場入りとなることが期待されます(図2)。 (注1)(注1)直近値は2024年9月19日時点。(注2)下落局面はすべてを網羅しているわけではない。(注3)ブラックマンデーや、コロナショック時や今回の下落局面は、直前の高値を起点とした。リーマンショックは2008年9月15日であり、その前営業日を起点とした。 (出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 ドル円相場 米利下げ後の反発と今後の長期展望 9月17-18日に開催された米FOMCにおいて、約4年半ぶりとなる利下げが決定されました。直後にドルは対円で下落したものの、すぐに切り返しました。市場では大幅利下げの期待が高まっていたため、噂でドルを売り事実で買い戻すという動きがあったのかもしれません。この先、145円前後の水準を回復すれば、年末にかけては一旦落ち着きを取り戻すと考えられます(図3)。 (注1)直近値は2024年9月19日時点。数値は日銀公表値で東京市場、取引時間中ベース。 (注2)トレンドラインには主観が含まれておりますのでご留意ください。(出所)日本銀行より野村證券投資情報部作成 ではその後、スムーズに今年7月高値(161.94円)の突破に向けた動きへ移行するのでしょうか。長期月足チャートのサイクル面からみれば、今年7月高値超えには、年単位の日柄調整が必要だと考えられます(図4、図5)。 1975年以降は8年前後(83~107ヶ月)の周期で主な高値を形成してきました。今年7月高値時点で、前回のサイクル高値から約9年(110ヶ月)が経過し、過去5回のサイクルを超えて最長の期間となっており、トレンドが転換した可能性が高まっています。 前回のサイクル高値(2015年6月:125.66円)形成後は、約1年程度かけて26円幅の円高・ドル安となっており、今回は特に日柄面での調整不足感が否めません。一方で10年を超える超長期トレンドについては、2011年以降は上向きに転じているとみられ、大幅な円高・ドル安に進展する可能性は低いと考えられます。また、2032年頃とみられる次のサイクル高値は今回のサイクル高値(161.94円)を上回る水準となると考えられます。 今年7月高値超えには時間がかかるとみられますが、10年単位の時間軸で考える投資家にとってはチャンスと捉えることもできるのではないでしょうか。 (注1)直近値は2024年9月19日。 数値は日銀公表値で東京市場、取引時間中ベース。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。 (注3)日柄は両端含み。(出所)日本銀行、日本相互証券、FRB、Wall Street Journalより野村證券投資情報部作成 (注1)直近値は2024年9月19日時点。数値は日銀公表値で東京市場、取引時間中ベース。 (注2)日柄は両端含み。(注3)トレンドラインには主観が含まれておりますのでご留意ください。(出所)日本銀行より野村證券投資情報部作成 (野村證券投資情報部 岩本 竜太郎) 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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09/20 08:03
【野村の朝解説】NYダウ・S&P500・独DAXが最高値更新(9/20)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 19日の米国株式市場で、主要3指数は大幅高となりました。NYダウとS&P500、また、ドイツDAXは史上最高値を更新しました。英中銀は政策金利を据え置き、追加利下げとはならなかったものの、昨日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での0.5%ポイントの利下げが再評価されたことや、市場予想より良好だった米新規失業保険申請件数や9月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数などを材料にソフトランディング(景気の軟着陸)期待が高まり、リスクオンとなりました。金利コストの低下は、設備投資や研究開発が必要不可欠な成長企業や、設備投資の受け皿となる企業の業績への追い風となることから、情報技術や資本財セクター、中小型株などが株式市場の上昇をけん引しました。 相場の注目点 FOMC(米連邦公開市場委員会)を終え、FRB(米連邦準備理事会)高官の発言が注目されます。来週23日にはアトランタ連銀ボスティック総裁とシカゴ連銀グールズビー総裁、26日にはパウエルFRB議長とニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁、バーFRB副議長の発言が予定されています。9月FOMCでの0.5%ポイントの大幅な利下げに至った経緯と、今後のソフトランディングをどのように達成するかについての考え方などが注目されます。 本日のイベント 日銀の金融政策決定会合の結果が発表されます。野村では、政策金利を据え置くと予想しています。ドル円の水準が8月以降円高に振れ、米国が利下げを継続する局面に入る環境下での、追加利上げに関する植田総裁の発言が注目されます。 (投資情報部 竹綱 宏行) (注)データは日本時間2024年9月20日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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09/19 09:00
【緊急】FRBは0.5%ポイントの利下げを実施 野村證券ストラテジストの見方
米国市場の反応は株、金利、為替とも一日を均してみれば穏当なものに留まる FRB(米連邦準備理事会)は9月17-18日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催し、政策金利の誘導目標を0.5%ポイント引き下げ、4.75-5.00%とすることを決定しました。この決定に唯一反対したボウマン理事は0.25%ポイントの利下げを支持しました。声明文では「委員会は最大限の雇用を支え、インフレ率を目標の2%に戻すことに強くコミットしている」と、景気とインフレのバランスを重視する姿勢を改めて示しました。 FOMC参加者の政策金利見通し (注)図中の●はFOMC参加者が予想するその年の年末の政策金利(FF(フェデラル・ファンド)金利翌日物)のレンジの中央値。引き出し線で示されている数値は、参加者の予想中央値。政策金利のレンジ幅は0.25%であるため、例えば4.75%~5.00%のレンジを予想している参加者は中央値が4.875%となる。長期は長期先の着地点(Longer run)。見通しは3の倍数月のFOMCの開催後に発表される見通しで、それぞれのFOMCの日程は2024年6月は6月11-12日、2024年9月は9月17-18日。(出所)FRBより野村證券投資情報部作成 同時に公表した政策金利見通し(19名の参加者の中央値)を見ると、政策金利の誘導目標は24年末が4.25-4.50%、25年末が3.25-3.50%、26年末、27年末ともに2.75-3.00%となっています。このため、24年中に0.5%ポイント、25年中には1.0%ポイントの利下げがFRB内でのコンセンサスであると見られます。景気にとって中立的な金利の目安とされている長期見通し(Longer run)は2.875%と前回6月(2.75%)から小幅上方修正されており、現在のFRBの政策金利見通しはこの中立金利への着地をイメージしていることが示唆されました。一方で、25年末のFF(フェデラル・ファンド)金利先物は2.87%と、FRBの予想を上回る利下げを織り込んでいます。 パウエル議長は会見で今後の利下げペースに関して「FRBは必要に応じ、より急速にも、より緩やかにも、もしくは休止することもできる」と柔軟な姿勢を示した上で、「0.5%ポイントの利下げを新たなペースと見なすべきではない」と行き過ぎた市場の利下げ期待を牽制しました。 FOMCのコミュニケーションがバランスの取れたものであったことから、米国市場の反応は株、金利、為替とも一日を均してみれば穏当なものにとどまり、米国株は小幅安で引け、米ドル円も一時140円台まで円高が進行したものの、その後は142円台で推移しています。市場はFRBの利下げ局面への転換を穏当な形で消化したことから、再び経済ファンダメンタルズ(基礎的条件)への注目度が高まることが予想されます。 (野村證券投資情報部 尾畑 秀一) ご投資にあたっての注意点
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09/19 08:43
【野村の朝解説】ダウ続落、FRBは大幅利下げを決定(9/19)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 18日の米国株式市場でNYダウは続落、S&P500とナスダック総合は反落となりました。9月17-18日の米FOMC(連邦公開市場委員会)で大幅な利下げが決定されると米国株は一時大幅上昇し、NYダウは上げ幅を375ドルまで広げる場面がありました。しかし上昇の勢いは続かず、その後は利益確定の動きが広がったほか、パウエルFRB議長が会合後の会見で今後の利下げを急がない姿勢を強調すると、米国債利回りの上昇とともに株式相場も次第に下げに転じました。為替市場も、FOMCの結果発表直後はドル安円高が進みましたが、その後は米国債利回りの上昇に伴い142円近辺に戻しています。 相場の注目点 米連邦準備理事会(FRB)は19日、0.50%ポイントの大幅利下げを決定しました。利下げは2020年3月以来4年半ぶりです。最新のドットチャートでは、2024年末時点の金利水準の中央値が下方修正され(5.125%→4.375%)、年内残り2回の会合で計0.50%ポイントの利下げを想定していることが示されました。今後は、米利下げが漸進的なペースに留まるのか、米経済指標が注目されます。他方、日本では本日から20日までの日程で金融政策決定会合が開催されます。今後の金融緩和政策の修正について日銀の考えを探るうえで、植田総裁が10月会合での利上げの可能性を示唆するか注目されます。 本日のイベント 英国では本日、金融政策委員会の結果が公表されます。18日発表の8月消費者物価(CPI)でサービス価格が加速しており、金融政策は据え置きの公算が大きいとみられます。新興国では本日、南ア中銀がインフレ低下を背景に利下げに踏み切る可能性がある一方、トルコ中銀はリラ安加速への警戒からタカ派姿勢を維持することが見込まれます。 (投資情報部 引網 喬子) (注)データは日本時間2024年9月19日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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09/18 16:04
【野村の夕解説】日経平均株価、3営業日ぶり反発 FOMC見据え小動き(9/18)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 昨日米国で発表された経済指標が堅調であったことから、米国経済のソフトランディング期待が高まりました。米国債券市場では10年国債利回りが3.64%に上昇し、本日日本株市場寄り付き時点の為替は1米ドル=142円00銭前後と、前日15時台から1円以上円安に推移しました。日経平均株価は前日比342円高の36,546円で始まり、寄り付き直後は輸出関連企業を中心に上昇し、上げ幅は一時前日比471円高となりました。その後、上げ幅を縮小させ、本日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を見極めたいと様子見の姿勢が広がりました。外国為替市場は取引時間中を通しておおむね円高米ドル安に推移し、日経平均株価は一時下げに転じる場面もありました。その後再度上昇に転じ、大引けは前日比176円高の36,380円となり3営業日ぶりに反発しました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 本日(日本時間の19日(木)午前3時)に、FOMCの結果発表が予定されています。FRB(米連邦準備理事会)は4年半ぶりとなる利下げを決める見通しで、金融市場の最大の関心事となっています。利下げ幅が0.25%ポイントか0.50%ポイントのいずれの結果であっても、相場は大きく動く可能性があります。 (野村證券投資情報部 清水 奎花) ご投資にあたっての注意点
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09/18 08:46
【野村の朝解説】FOMC結果待ちで米国株は小動き(9/18)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 17日の米国株式市場では、NYダウが小幅反落した一方、ナスダック総合及びS&P500は上昇しました。朝方発表された米国の8月の小売売上高が前月比+0.1%と市場予想(同-0.2%)を上回り、8月鉱工業生産が同+0.8%と前月からプラスに転じて市場予想(同+0.2%)を上回りました。堅調な経済指標を受けて経済のソフトランディング(軟着陸)期待が継続し、米主要株式指数は上昇して寄り付きました。また、現在開催中(17日~18日)の9月FOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げを決定するとの観測も相場を下支えしました。しかし、直近1週間で株価が大幅上昇したことによる高値警戒感から、株価は徐々に上げ幅を縮めました。債券市場では、米国経済の底堅さが意識されて米10年国債利回りが3.64%に上昇しました。為替市場では、米長期金利が上昇する中、1ドル=142円台前半まで円安ドル高が進展しました。 相場の注目点 日本株は、米国時間における円安ドル高が相場を後押しする材料になりそうです。今後の相場は日米の金融政策の結果がカギになると見られます。9月FOMCでの利下げ幅を巡って市場の見方は大きく揺れ動いています。17日発表の堅調な経済指標を受けて、市場の大幅利下げへの観測は若干低下しましたが、それでも0.50%ポイントの利下げの確率を5割以上織り込んでいます。市場の見方が大きく分かれていることから、いずれの結果であっても相場は大きく動く可能性があります。他方、日本では明日19日から20日に日銀金融政策決定会合が開催されます。7月会合での利上げの影響と、その後に不安定化した金融市場の動向を見極めるため、金融政策の現状維持が見込まれます。市場では年内の利上げを予想する向きが多く、今後の日銀の金融政策のスタンスを探る上で注目が集まります。 (投資情報部 坪川 一浩) (注)データは日本時間2024年9月18日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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09/17 19:00
【週間ランキング】日本株の値上がり/値下がり銘柄は?(9月第2週)
※画像はイメージです。 日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(上位) 2024年9月第2週(2024年9月6日~9月13日) 2024年9月月間(2024年8月30日~9月13日) 2024年年間(2023年12月29日~2024年9月13日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2024年9月13日。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(下位) 2024年9月第2週(2024年9月6日~9月13日) 2024年9月月間(2024年8月30日~9月13日) 2024年年間(2023年12月29日~2024年9月13日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2024年9月13日。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 <参考>今週の日本株式市場パフォーマンス 主要指数 TOPIX: 東証33業種 (注)業種分類は東証33業種ベース。直近値は2024年9月13日時点。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点
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09/17 16:08
【野村の夕解説】日経平均株価続落、一時36,000円を下回る (9/17)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 前週末以降、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRB(米連邦準備理事会)が大幅利下げに踏み切るとの観測が強まり、金利低下を追い風に16日のNYダウは史上最高値を更新しました。この流れを引き継ぎ、連休明けの日経平均株価は前週末比20円高の36,601円で取引を開始しました。しかし、前日には日米金利差縮小を背景に一時139円台まで米ドル安円高が進んでおり、円高の進行が警戒され、輸出関連株の下落が重石となり、その後は下げに転じました。前日の米国市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が反落しており、日本でもハイテク株は幅広く下落し、指数を押し下げました。米国の金利低下は日本の債券市場にも波及し、10年国債利回りは約1ヶ月ぶりに0.83%を下回りました。金利低下が利ざや縮小などの懸念材料となる保険や銀行セクターの下落も投資家心理を冷やし、日経平均株価は前週末比753円安の35,828円で前場の取引を終えました。後場に入ると新規の材料は見当たらないものの下げ幅を縮小し、前週末比378円安の36,203円と続落して取引を終了しました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 本日、米国では8月の小売売上高が発表されます。市場では前月比-0.2%と、7月の同+1.0%からは小幅低下に転じると予想されています。市場予想通りの結果なら米経済減速への意識が高まりそうです。 (野村證券投資情報部 神谷 和男) ご投資にあたっての注意点