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05/23 09:15
【米国株決算速報】エヌビディア(NVDA):需給のひっ迫は来年まで継続、株価は+7.11%(時間外取引)
決算概要: 2024年2-4月期(2025.1期第1四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間5月22日引け後に、グラフィックスや、AI、データセンター向けなどの半導体の設計・販売を行うエヌビディア(NVDA US)が2024年2-4月期(2025.1期第1四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を5.7%上回り、EPSは市場予想を9.5%上回りました。半導体ビジネスの重要指標である粗利率は78.9%で、従来の会社見通しである77%±0.5%の上限や、市場予想の76.8%を上回りました。 会社の2024年5-7月期売上高見通しと粗利率は市場予想を上回りました。 新製品に対する需給ひっ迫は来年も継続 会社は、AIの利用拡大により顧客の裾野が広がったことで、需要が拡大したとコメントしました。 また、計算効率が高く省電力の最新プラットフォーム「ブラックウェル」を利用した新製品に対する顧客の需要は高く、需要が供給を上回る状況は少なくとも来年まで継続するとコメントしました。 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で上昇 エヌビディアの株価は、前日比0.46%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比7.11%高の1017.00ドルで推移しています(NY時間17:39)。 売上高や粗利率の実績と見通しから、当社のAI向け製品に対する需要が供給を上回り、単価の高い新製品を投入することで、当社の利益成長が継続する確実性が高まったためと考えられます。 会社は1:10の株式分割(2024年6月10日の取引から株価に反映)と増配を発表しました。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。粗利率は株式報酬などを調整後の非米国会計基準の値。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年5月22日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2024年2-4月期(2024/4)。2024年5-7月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2024年5-7月期以降の予想は2024年5月21日時点。(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) 【米国株決算速報】エヌビディア(NVDA):生成AI向けの需要が急増、株価は+9.91%(時間外取引) ご投資にあたっての注意点
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05/23 08:29
【野村の朝解説】NYダウ反落、FRBは利下げを急がず(5/23)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 22日の米国株式市場では、主要3指数が揃って反落しました。引け後のエヌビディア決算待ちで持ち高を一方向に傾ける動きは限られ、取引開始後は一進一退で小動きが続きました。しかし、午後に発表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨(4月30日~5月1日開催分)を受けて軟調となり、NYダウは一時300ドル超下落しました。参加者がインフレ継続への警戒感を示していたことが明らかとなり、金融引き締めが長期化するとの懸念が強まりました。 相場の注目点 このところ、FRB高官からは早期の利下げに慎重な発言が目立っています。また、FOMC議事要旨では一部で追加利上げを考慮する必要も意識されていたことが明らかとなり、目先は利下げ後ずれが警戒されやすい状況が続くとみられます。FRBはデータ次第の姿勢を維持しており、引き続き米経済指標への関心が高まりやすい状況が続くとみられます。 本日のイベント 本日は欧米で5月PMI(購買担当者景気指数)速報値が公表されます。また、ECB(欧州中央銀行)の利下げ開始時期を占ううえでは、本日発表予定のユーロ圏の1-3月期妥結賃金も注目されます。 なお、注目されていたエヌビディアの2024年2-4月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比3.6倍、EPSは同5.6倍といずれも市場予想を上回ったほか、第2四半期の売上高見通しも市場予想を上回り、時間外取引で同社の株価は大きく上昇しています。 (投資情報部 引網 喬子) (注)データは日本時間2024年5月23日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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05/22 15:57
【野村の夕解説】日経平均、金利上昇が重石。長期金利、一時1.000%に上昇 (5/22)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 本日の日経平均株価は、前日比123円安の38,823円で取引を開始しました。米国市場で22日引け後に半導体大手企業エヌビディアの決算発表を控え、半導体関連銘柄を中心に様子見姿勢が強まりました。加えて、日本市場では、日銀の金融政策正常化に対する思惑などから、10年国債利回りが上昇し相場の重石となりました。10年国債利回りは一時、1.000%に上昇し、終値ベースで日銀白川総裁時代の2012年4月に記録した時以来となる1%台を記録しました。この金利上昇を受け、日経平均株価は一時、前日比353円安に下げ幅を広げました。終値は前日比329円安の38,617円と本日の安値圏で取引を終えました。 東証33業種別指数では、証券商品先物業、保険業、情報・通信業が上昇した一方、30業種が下落しました。金利上昇が嫌気され、三井不動産や三菱地所などが後場に一段安となり、不動産業が前日比-2.22%で下落率2位となりました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 野村證券では、日銀による利上げは2024年10月と見ています。今後、物価と賃金上昇の好循環が中小企業などへも広がりを見せるか、また企業の設備投資の状況などが注目されます。 (野村證券投資情報部 岩崎 裕美) ご投資にあたっての注意点
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05/22 08:25
【野村の朝解説】エヌビディアの決算発表を控え米株は小幅高(5/22)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 21日の米国株式市場は、主要3指数が揃って小幅高となりました。22日にエヌビディア(NVDA)の決算を控え、半導体関連銘柄の業績への期待が続いていますが、決算内容を見極めたいとする向きも多く、NY主要指数の上げ幅は限定的でした。また、タカ派として知られ、注目度の高いウォラーFRB理事が21日の講演で追加利上げに否定的な見解を示し、市場の想定よりもタカ派的ではなかったと受け止められました。米10年国債利回りが4.410%に小幅に低下し、株式相場を下支えしました。外国為替市場では、円は1ドル=155.85円付近まで円高ドル安となりましたが、その後156円台前半まで値を戻しました。 相場の注目点 4月米消費者物価指数でインフレの減速傾向が示された後もFRB高官はタカ派的な発言を繰り返し、市場を牽制していると見られます。そのため、円は1ドル=155~157円のレンジでしばらくドルは高止まりすると野村證券では見ています。米国では本日(22日)に5月FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨が発表されます。利下げ開始時期に関する何らかの示唆が得られるか、注目です。他方、弱い経済指標が続く中でもFRB高官が利下げに慎重な発言を繰り返しており、今後のFRBの動向を探る上で足元の米国の経済指標の重要度が増しています。5月23日の新規失業保険申請件数、30日にはFRBが基調的なインフレを判断する上で重視する4月個人消費支出統計・所得統計のPCEコア価格指数、6月7日の5月雇用統計などに焦点が移ると見ています。 (投資情報部 坪川 一浩) (注)データは日本時間2024年5月22日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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05/21 15:58
【野村の夕解説】日経平均株価、朝高後は勢い続かず反落、122円安 (5/21)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 本日の日経平均株価は前日比162円高の39,232円で取引を開始しました。前日の米国株式市場でハイテク株が上昇した流れを引き継ぎ東京エレクトロンなど半導体関連株の上昇が目立ちました。他にも前日引け後、好決算と新たな株主還元を発表した東京海上ホールディングスやMS&ADインシュアランスグループホールディングスが大幅高となりました。日経平均株価は、一時前日比276円高の39,346円まで上げ幅を広げましたが上値は重く、その後は上げ幅を縮めていきました。本日、日銀は過去の金融政策を総括する、多角的レビューの第2回ワークショップを開催しており、くすぶる日銀の金融政策正常化懸念も株価を下押しし、日経平均株価は午後には下げに転じました。新規の材料に欠く中で前日比122円安の38,946円と、ほぼ本日の安値で反落して取引を終えました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 米国では、リッチモンド連銀バーキン総裁やウォラーFRB理事、NY連銀ウィリアムズ総裁、アトランタ連銀ボスティック総裁らFRB高官の講演が予定されています。4月の消費者物価指数はインフレ鈍化を示しましたが、その後の米国国債利回りは上昇し続けています。講演内容に今後の米国金融政策についての示唆があるか注目されています。発言を受けた国債市場の反応次第では、為替や株価に影響が及ぶことも考えられ注意が必要です。 (野村證券投資情報部 神谷 和男) ご投資にあたっての注意点
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05/21 08:28
【野村の朝解説】エヌビディア決算を前に情報技術株が上昇(5/21)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 20日の米国株式市場では、NYダウは下落し、ナスダック総合とS&P500は上昇しました。NYダウは、JPモルガン・チェースの株価が、ジェイミー・ダイモンCEOの5年以内に引退するとの発言を受け4.5%安となったことなどが重石となりました。一方で、情報技術セクターは堅調で、ナスダック総合やS&P500の上昇を主導しました。 米10年国債利回りは上昇しました。クリーブランド連銀のメスター総裁の、インフレ率は急速には低下せず、従来2024年に3回と考えていた利下げ回数は2回以下になる、との発言が材料視されました。米10年国債利回りは5月1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表以降、低下傾向が続きましたが、先週木曜日(16日)からやや上昇基調となっています。 相場の注目点 米国では、22日の引け後に発表が予定されているエヌビディアの決算発表に注目が集まっています。エヌビディアのAI演算用チップの重要顧客である マイクロソフトやメタ・プラットフォームズは、4月後半の2024年1-3月期の決算発表時にAIサービスに対する需要の増加を背景に設備投資額の増額を発表し、同じくAIサービス大手のアルファベットやアマゾン・ドットコムの2024年1-12月期の設備投資額の市場予想も決算発表後に上方修正されました。 一方で、エヌビディアの2024年2-4月期決算に対する市場予想は、これらの顧客企業の決算発表以降に約2割のアナリストが修正したのみで、最近の需要の増加を十分に織り込んでいないといえそうです。このため、エヌビディアの決算の注目点は、1)実績が市場予想をどれだけ上回るか、2)会社見通し(売上高、粗利率)と考えられます。粗利率は、エヌビディアの製品に対する需要が供給を上回る状態が、いつまで継続するかを確認する意味で注目されます。 (投資情報部 竹綱 宏行) (注)データは日本時間2024年5月21日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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05/20 19:00
【週間ランキング】日本株の値上がり/値下がり銘柄は?(5月第3週)
※画像はイメージです。 日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(上位) 2024年5月第3週(2024年5月10日~5月17日) 2024年5月月間(2024年4月30日~5月17日) 2024年年間(2023年12月29日~2024年5月17日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2024年5月17日。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(下位) 2024年5月第3週(2024年5月10日~5月17日) 2024年5月月間(2024年4月30日~5月17日) 2024年年間(2023年12月29日~2024年5月17日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2024年5月17日。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 <参考>今週の日本株式市場パフォーマンス 主要指数 TOPIX: 東証33業種 (注)業種分類は東証33業種ベース。直近値は2024年5月17日時点。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点
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05/20 15:43
【野村の夕解説】日経平均株価、反発 約1ヶ月ぶりに39,000円台回復 (5/20)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 本日の日経平均株価は前週末比25円安の38,761円で取引を開始した後、早々に上昇に転じ、上昇幅を拡大しました。前週末の米国株式市場で、ナスダック総合指数は下落したものの、NYダウが史上初めて終値ベースで4万ドル台に乗せたことが好感されました。その後も日経平均株価は上昇幅を拡大し、一時前週末比649円高をつける場面もありました。上昇一服後は、本日の高値圏の39,200円近辺でもみ合いとなり、引けにかけてやや水準を切り下げたものの、前週末比282円高の39,069円と反発し、4月15日以来、約1ヶ月ぶりに39,000円台を回復して取引を終えました。 個別では、17日引け後に自社株買いを発表した信越化学工業が前週末比+4.16%となったほか、日経平均株価への寄与度が高いファーストリテイリングが前週末比+0.85%となり、2銘柄で日経平均株価を約74円押し上げました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 米国では、23日(木)の5月S&PグローバルPMI速報値や、24日(金)のミシガン大学消費者態度指数といった景況感に対する指標が発表されます。また、4月の米CPI下振れを受けたFRB高官の発言も注目が集まります。企業決算では22日(水)のエヌビディアの決算が注目されます。 (野村證券投資情報部 磯崎 博志) ご投資にあたっての注意点
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05/20 08:27
【野村の朝解説】NYダウは史上初の4万ドル台乗せ(5/20)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 17日の米国株式市場では、主要3指数がまちまちの展開となる中で、NYダウは取引時間の最終盤に上値を伸ばし、史上初めて4万ドル台に乗せました。S&P500も引け間際に小幅ながら前日終値を上抜けるなど力強さに欠ける展開でしたが、構成する11業種中8業種(ブルームバーグベース)が上昇しています。米国債市場では大きな手掛かりがない中で前日の流れが継続し、国債利回りは利回り曲線全域に渡って小幅上昇して引け、これを受けてドル円相場は一時156円近辺までドル高・円安が進行しました。 相場の注目点 米国では先週発表された4月コアCPI(食品・エネルギーを除く消費者物価指数)が前月比+0.3%と6ヶ月ぶりに鈍化、利下げ観測が高まり、株価の追い風となってます。パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長を始め、多くのFRB高官は当面の間様子見の構えですが、金融政策の次の一手は利下げとの姿勢は崩していません。今週は22日に5月FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨が発表されるほか、FRB高官による講演が多数予定されています。特に景気やインフレの鈍化を示唆する最近の経済指標を受けて、FOMC全体に対して先行する傾向のあるウォラー理事の政策判断に変化が見受けられるか否かが注目されます。米国ではまた、22日の引け後に発表が予定されているエヌビディア(NVDA US)の決算発表にも注目が集まっています。 日本では21日に日銀が金融政策の多角的レビューに関する第2回ワークショップを開催します。ユーロ圏では翌22日にラガルドECB(欧州中央銀行)総裁の講演が予定されているほか、23日には24年1-3月期の妥結賃金が発表されます。市場ではECBは賃金上昇率の鈍化を確認して、6月会合で利下げ実施との見方が優勢です。 (投資情報部 尾畑 秀一) (注)S&P500のセクター分類はブルームバーグによる (注)データは日本時間2024年5月20日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点