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05/02 16:32
【野村の夕解説】日経平均は7営業日続伸 円安と米中対立緩和期待で(5/2)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 2日の日経平均株価は、米ドル円の円安進行を受けて、前日比184円高の36,636円で寄り付きました。1日公表の日銀の展望リポートで日本の物価見通しが下方修正され、日銀の利上げ時期後ずれの見方から、1日の国内金利は低下しました。一方、米国では大手テクノロジー企業の好決算が続き、1日発表のISM製造業景気指数が市場予想を上回ったことで、市場のリスク回避姿勢が和らぎ、1日の米国金利は上昇しました。日米金利差拡大を受けて、ニューヨーク外国為替市場で、米ドル円は145円台半ばへと、約1円程度円安が進みました。米国の関税政策に関する2回目の日米協議で為替についての議論が無かったことが寄り前に報じられ、米ドル円が更に円安方向へ進んだことで、日経平均株価は前日比524円高の36,976円まで上昇しました。しかし、その後円安が一服すると、急速に上げ幅を縮小する展開となりました。中国商務省が、米国との通商協議を検討しているとの報道官の談話を発表したことが伝わると、午後に入って日経平均株価は再度上げ幅を広げ、終値は前日比378円高の36,830円と、7営業日続伸となりました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 2日、米国で4月の雇用統計が発表されます。トランプ政権の関税政策が米国の労働市場に与える影響を探る上で、注目されます。 (野村證券投資情報部 秋山 渉) ご投資にあたっての注意点
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05/02 12:00
【今週のチャート分析】日経平均株価、半値戻し達成、過去の保ち合いレンジ下限が視野に
※画像はイメージです。 ※2025年5月1日(木)引け後の情報に基づき作成しています。 37,700~40,300円 近辺で戻り待ちの売り圧力が強まるか 今週の日経平均株価は、関税交渉の進展期待などから、堅調に推移しました。5月1日まで6日続伸となり、約1ヶ月ぶりに3万6,000円台を回復しました。 チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう(図1)。日経平均株価は、4月7日に一時30,792円まで下落しましたが、関税政策の一部修正を受けて大幅反発となりました。 24日に下向きの25日移動平均線(5月1日:34,727円)を超え、25日には昨年12月高値から今年4月安値までの下落幅に対する半値戻し(35,595円)の水準に到達しました。 この先の上値メドとして、同61.8%戻し(36,728円)や75日線(同:37,184円)、200日線(同:38,023円)の水準が挙げられます。また、昨年10月から今年2月にかけて長期間保ち合ったレンジ(37,700~40,300円)の下限が視野に入ってきました。同レンジでは、累積売買代金が多いとみられ、戻り待ちの売り圧力が強まり上値が抑えられやすいとみられます。 仮に上昇一巡後に再度調整となった場合は、上抜けた25日線(5月1日:34,727円)や、4月中旬に保ち合った34,000円台の水準が下支えとなるかどうかが注目です。 ※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。 (注1)直近値は2025年5月1日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 戻り相場の行方は?米国株が迎える52週線の試練 NYダウは大きく値を戻していますが、今年4月安値が大底になったのでしょうか。過去10年の主な調整局面と今回を比較してみましょう(図2)。 4月の安値までの下落率を、過去10年の主な調整局面(①〜④)と比べると、③コロナショック時を除いて、大底形成時とほぼ同じ水準となっています。この点から見ると、調整は進んでいると捉えられます。 では、日柄面ではどうでしょうか。②2018年の米景気減速懸念時や③コロナショック時の場合、直前の高値から半年強で急落前の高値を回復しましたが、①2015年のチャイナショック時や④2022年の米金利上昇・ウクライナ紛争時では、一度大きく値を下げた後に戻り、その後再調整し、半年強で大底をつけました。 (注1)直近値は2025年4月30日時点。 (注2)下落局面は全てを網羅している訳ではない。(注3) 過去の下落局面や今回の下落局面は、直前の高値を起点とした。(注4)チャイナショックは、2015年6月上海総合指数大幅安や、8月中国人民元切り下げ等を受けて、中国景気減速に対する懸念が高まり、米国株や商品価格等の下落につながった局面。(出所)S&P ダウジョーンズ・インデックス社より野村證券投資情報部作成 ④の局面(2022年高値形成後)では、52週移動平均線に上値を抑えられ、再び下落傾向に転じました(図3)。今回は4月末時点で既に40,669ドルまで上昇し、52週線(4月30日:41,636ドル)が視野に入っており、今後同線を明確に突破できるかが注目です。突破となれば、早期に急落前の高値を奪回する可能性が高まったと捉えられます。 一方で、52週移動平均線に上値を抑えられたまま、米国の関税政策による実体経済の悪化が明らかになれば、再度調整に入る可能性もあります。ただし、その場合でも、4月の安値は過去の主な下落局面と比べて調整が進んでいるため、安値を割り込んだ後のさらなる調整は限定的になると考えられます。 (注1)直近値は2025年4月30日。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)S&P ダウジョーンズ・インデックス社より野村證券投資情報部作成 (野村證券投資情報部 岩本 竜太郎) 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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05/02 09:16
【米国株決算】アップル(AAPL):トランプ関税で費用増も株主還元強化、株価は-3.90%(時間外取引)
決算概要:2025年1-3月期(2025.9期第2四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間5月1日引け後に、モバイル端末の製造販売とAI・クラウドサービス事業を行うアップル(AAPL US)が2025年1-3月期(2025.9期第2四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を0.7%上回り、EPSは市場予想を1.4%上回りました。会社の2025年4-6月期売上高見通しは市場予想と一致しました。 トランプ関税による駆け込み需要はみられず費用増加も、株主還元を強化 会社は、2025年1-3月期にはトランプ関税発動による当社製品の値上げを見越した駆け込み需要は見られなかったと説明しました。会社は、米国向けのiPhoneの半分以上をインドでの製造に切り替え、Mac、iPad、AirPods、Apple Watchも大半をベトナムで製造するとコメントしました。 会社は、関税とその対応により2025年4-6月期の費用が9億ドル増加するとの見通しを示しました。一方で、増配と1,000億ドルの追加の自社株買いを発表し株主還元を強化しました。 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で下落 アップルの株価は、前日比0.39%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比3.90%安の205.00ドルで推移しています(NY時間18:16)。トランプ関税による値上げ前の駆け込み需要が一部の投資家の高い期待値に届かなかったことや、費用の増加見通しに反応していると考えられます。 今後については、2025年6月9〜13日に開催される開発者向けのイベント「WWDC25」での新製品の発表や経営陣からのコメントが注目されます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2025年5月1日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2025年1-3月期(2025/3)。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2025年4-6月期以降の予想は2025年4月30日時点。(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) ご投資にあたっての注意点
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05/02 08:31
【野村の朝解説】ハイテク株高でNYダウは1年ぶりに8連騰(5/2)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 1日の米国株式市場で主要3指数が揃って上昇し、NYダウはおよそ1年ぶりの8連騰を記録しました。前日に好調な2025年1-3月期決算を発表したマイクロソフトやメタ・プラットフォームズが大きく上昇するなど、ハイテク株が相場をけん引しました。また、この日に発表された4月米ISM製造業景況感指数は、好不況の境目とされる50を下回り、前月から低下したものの、市場予想を上回りました。景気悪化懸念を一段と強める内容ではなかったことも相場の安心感につながった模様です。 相場の注目点 昨日の日銀金融政策決定会合を受け、日銀の利上げ時期が不透明になったとの見方から、為替市場では円安ドル高が進行しており、本日も日本株は好スタートを切る展開が予想されます。しかし、日経平均は前日までに6日続伸し、その間に2200円超上昇しています。また、東京市場は明日から4連休。連休中も米国では主要企業の決算発表が続く上、今晩には米4月雇用統計の発表を控えています。本日の東京市場は、現在行われている日米通商交渉の行方次第で上下に大きく変動するリスクがあるほか、買い一巡後は連休を前に投資家が様子見姿勢を強める可能性もあると考えています。 本日のイベント 日本では東京市場の寄付き前に3月完全失業率、有効求人倍率が発表されます。一方、米国では注目度の高い4月雇用統計が発表されます。市場では非農業部門雇用者数が前月から13.0万人増(3月:同22.8万人増)、失業率は4.2%(同:4.2%)と予想されています(予想はLSEG集計)。企業面では、日本は伊藤忠商事や三菱商事、日本航空など、米国はシェブロン、エクソンモービルなどが決算を発表する予定です。 (野村證券 投資情報部 岡本 佳佑) (注)データは日本時間2025年5月2日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点
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05/01 16:47
【野村の夕解説】日経平均株価は6連騰 日銀利上げ、後ずれの思惑(5/1)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 前日の米国株高を受け、本日の日経平均株価は前日比151円高の36,197円で始まりました。正午ごろには、日銀の金融政策決定会合において政策金利の据え置きが発表されました。同時に経済・物価情勢の展望(展望レポート)も公表され、米関税政策の影響を踏まえ、2025年度の実質GDP成長率や物価上昇率の見通しは前回1月時点から下方修正されました。日銀による利上げ時期が後ずれするとの思惑から、日本の長期金利は朝9時台の1.300%前後から一時1.260%前後へ低下(価格は上昇)しました。外国為替市場では朝9時台の1米ドル=143.00円台から、午後には一時1米ドル=144.20円台となり、円安進行を追い風に日経平均株価は一時前日比498円高と一段高となりました。個別株では、金利低下を受け銀行株が下落したほか、村田製作所が前日引け後に発表した決算内容が嫌気され、一時前日比-17.55%となり相場の重石となりました。日経平均株価は引けにかけてやや上げ幅を縮小させたものの、終値は前日比406円高の36,452円と6営業日続伸となりました。そのほか、米メタ・プラットフォームズが発表した設備投資計画を受けアドバンテストが上昇し、終値は前日比+6.89%となり1銘柄で日経平均株価を107円押し上げました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 米国では、4月ISM製造業景気指数が発表され注目が集まります。 (野村證券投資情報部 清水 奎花) ご投資にあたっての注意点
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05/01 10:19
【米国株決算速報】マイクロソフト(MSFT):アジュール成長・関税発動後も需要堅調、株価は+7.79%(時間外取引)
決算概要:2025年1-3月期(2025.6期第3四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間4月30日引け後に、「Office」や「ウインドウズ」、クラウドソフトの「Azure(アジュール)」などで知られるソフトウェア企業であるマイクロソフト(MSFT US)が2025年1-3月期(2025.6期第3四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を2.4%上回り、EPSは市場予想を7.4%上回りました。 会社の25年4-6月期売上高見通しは、3部門合計では市場予想を上回りました。 アジュール成長順調、関税発動後も需要は堅調 クラウド部門の成長をけん引する「アジュール・その他クラウドサービス」について、為替の影響を除く前年同期比の売上高成長率は、実績はAI以外への需要拡大により+35%と、前四半期の+31%から上昇しました。25年4-6月期について会社は、同+34%~+35%と高い成長率が継続するとの見通しを示しました。26年6月期通期の設備投資額は、今年度より増加率は低下するものの増加するとの見通しを示しました。 トランプ関税発動後の4月の状況について会社は、順調な需要が継続しており、見通しはこれを反映しているとコメントしました。 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で上昇 マイクロソフトの株価は、前日比0.31%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比7.79%高の426.04ドルで推移しています(NY時間18:50)。市場予想を上回る実績や見通しを市場が好感したためと考えられます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2025年4月30日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2025年1-3月期(2025/3)。2025年4-6月期の売上高の白丸は会社の部門別見通し中間値の合計。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2025年4-6月期以降の予想は2025年4月29日時点。(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) ご投資にあたっての注意点
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05/01 09:01
【米国株決算速報】メタ・プラットフォームズ(META):関税懸念一服・設備投資額見通しを引き上げ、株価は+4.74%(時間外取引)
決算概要:2025年1-3月期(2025.12期第1四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間4月30日引け後に、「フェイスブック」や「インスタグラム」などSNS広告事業を行うメタ・プラットフォームズ(META US)が2025年1-3月期(2025.12期第1四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を2.2%上回り、EPSは市場予想を21.9%上回りました。 トランプ政策への懸念は一服、設備投資額見通しを引き上げ 会社の2025年4-6月期売上高見通しは市場予想とほぼ一致しました。会社は、トランプ関税発動後にあたる4月の概ね順調なトレンドを反映した、とコメントしました。 会社は、2025年12月期通期の設備投資額見通しを引き上げました。データセンター機能のオンラインでの利用速度の向上などで主力の広告事業を強化する計画です。また、通期の総費用見通しを引き下げました。 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で上昇 メタ・プラットフォームズの株価は、前日比0.98%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比4.74%高の575.00ドルで推移しています(NY時間18:05)。堅調な売上高見通しにより、中国の通販業者へのデミニミスルール(少額貨物についての関税の非課税措置)運用停止などによる広告収入に対する悪影響への懸念が和らぐとともに、設備投資額見通しの上方修正により広告へのAI活用を含む当社のビジネスの堅調さが確認されたためと考えられます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2025年4月30日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2025年1-3月期(2025/3)。2025年4-6月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2025年4-6月期以降の予想は2025年4月29日時点。(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) ご投資にあたっての注意点
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05/01 08:27
【野村の朝解説】NYダウは7日続伸し、4月2日以来の高値(5/1)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 30日の米国株式市場でNYダウは7日続伸し、4月2日以来の高値で取引を終了しました。朝方に発表された2025年1-3月期実質GDP成長率が前期比年率換算で-0.3%と、マイナス成長を記録したことなどから、NYダウは一時800ドル近く下落する場面もありました。もっとも、マイナス成長の主因は関税引き上げを前にした駆け込み輸入によるもので、個人消費や設備投資には底堅さも見られました。一方、その後発表された米3月個人消費支出(PCE)物価指数は前月比で横ばいとなりました。FRBによる早期利下げ期待が浮上し、この日の米国株は売り一巡後に買い戻しが優勢な展開となりました。 相場の注目点 本日はメーデーのため欧州やアジア各国の市場は休場です。日本では日銀の金融政策決定会合の結果が発表されます。日銀は今会合で、政策金利を据え置く一方、景気の下振れリスクに配慮しつつ、金融引き締め方針を維持するスタンスを示すとみられます。また、今回は四半期に一度の「展望レポート(経済・物価情勢の展望)」が発表される会合です。トランプ政権の関税政策の影響を踏まえ、日銀が物価や経済見通しにどのような見解を示すのかが焦点です。なお、野村では2025年度の実質GDP成長率見通しを1月時点の前年度比+1.1%から、同+0.6%へ下方修正すると予想しています。 米国では4月ISM製造業景気指数が発表されます。米GDPに占める製造業の比率は10%程度ですが、非製造業よりも景気に敏感に反応する傾向がみられることなどから注目です。 企業面では、日本では三井物産、住友商事など、米国ではアップル、アマゾン・ドットコム、イーライリリーなどが決算を発表する予定です。 (野村證券 投資情報部 岡本 佳佑) (注)データは日本時間2025年5月1日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点
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04/30 16:33
【野村の夕解説】日経平均続伸も、弱い業績見通しで海運業は大幅下落(4/30)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 寄り前に発表された3月鉱工業生産は前月比-1.1%と、市場予想(同-0.4%)を下回りました。経済産業省によると、自動車工業の生産減が大きく影響したとされています。また、寄り付き後に発表された中国の4月政府版PMIは49.0と前月(50.5)、市場予想(49.7)をともに下回りました。30日の日経平均株価は、米国の関税政策を巡る各国との交渉進展への期待から寄り付きは堅調だったものの、その後は、これらの材料を受けて上げ幅を縮小し、小幅な値動きで午前の取引を終えました。5月1日にかけて開かれる日銀金融政策決定会合での政策金利据え置きとの見方が改めて認識される中で、緩やかに円安が進みました。午後に入って、日経平均株価は徐々に上げ幅を広げ、終値は前営業日比205円高の36,045円と、3月28日以来、約1ヶ月ぶりに36,000円台を回復しました。ただし、個別株では、トランプ関税の影響を受けて、2026.3期の業績見通しが市場予想を大幅に下回った商船三井が、前営業日比-10.11%と大幅下落となり、海運業が東証33業種中最大の下落率となりました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 30日、米国市場ではマイクロソフトとメタ・プラットフォームズが決算を発表します。トランプ関税による不透明感が高まる中、大手テクノロジー企業が今後の見通しを含めて好調な業績を維持できるか、注目されます。 (野村證券投資情報部 秋山 渉) ご投資にあたっての注意点