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24分前

【野村の朝解説】FOMCを控えてNYダウは反落 (12/9)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 8日の米国株式市場で主要3指数は揃って反落しました。ハイテク株の一部が上昇したものの、高値警戒感が強まる中で9〜10日開催のFOMCを控えた様子見ムードも根強く、上値の重さが意識されました。また、市場は12月の追加利下げをほぼ確実視している一方、パウエルFRB議長の記者会見などでは追加タカ派的な利下げに慎重な姿勢を示すとの見方が米国の10年国債利回りを押し上げました。日本の地震発生や財政悪化懸念も重なり、為替市場では円安ドル高が進み、現在は1米ドル=156円近辺で推移しています。 相場の注目点 市場は12月FOMCにおける0.25%ポイントの利下げをすでに9割程度織り込んでいますが、米政府機関閉鎖の影響により経済動向の把握が困難な状況も重なる中、2026年以降の見通しに関してはFRB当局者の間でも意見が分かれている模様です。ドットチャート(FOMC参加者の政策金利見通し)の変化やパウエルFRB議長の記者会見が注目されますが、今回はいわゆるタカ派的な利下げとなり、市場想定よりも2026年の利下げペースが緩慢になるとの思惑が強まる可能性がありそうです。来年のFRB議長人事を巡ってFRBのハト派化期待は燻るものの、米国株式市場でハイテク関連やグロース優勢の展開が続いていることを踏まえると、特に先週上昇した半導体やソフトウエア関連の動きには注意が必要とみられます。 本日のイベント 日本では9日(火)、植田日銀総裁の講演が行われます。また、米国では同日、9、10月のJOLTS雇用動態調査の発表が予定されます。 (野村證券 投資情報部 引網 喬子) 注)データは日本時間2025年12月9日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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