閉じる
閉じる

11分前

【野村の朝解説】利下げ期待急伸で主要3指数は揃って続伸(11/25)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 21日の米国株式市場で主要3指数は揃って反発しました。また、12月FOMCにおける利下げ観測の高まりが追い風となり、24日も主要3指数は続伸して取引を終えました。AI事業への期待感が広がったことで、アルファベットなどマグニフィセント・セブンが上昇し、またブロードコムをはじめ半導体株が大幅高となったことが、全体をけん引する格好となりました。 相場の注目点 ボストン連銀のコリンズ総裁は21日、12月の追加利下げの必要性について懐疑的な見解を示唆しました。一方、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は同日、労働市場の軟化を背景に、FRBが近く利下げを行う余地があるとの見方を示し、また24日にはウォラーFRB理事が、12月FOMCの利下げを支持する考えを改めて示しました。FRB高官の間では、12月の利下げを巡り依然見解の相違がみられますが、足元では一部高官のハト派的なコメントを背景に、市場が織り込む12月の利下げ確率は80%台へと急上昇しています。市場の恐怖心理を表すVIX指数も上昇が一服しており、また、S&P500のセクター別の月初来変動率では全11セクター中、9セクターがS&P500のパフォーマンスを上回っています。ハイテク株の過熱感に対する警戒は残存しているものの、過度な懸念は和らぎつつあり、またヘルスケアや一般消費財など、テクノロジーセクター以外に物色が広がっていることは、米国株の下支えになるとみられます。今週は9月小売売上高や9月生産者物価指数など、政府閉鎖の影響で遅れていた政府統計の発表が予定されています。米国株の反発を後押しするのか、金融政策を巡る見方の変化が注目されます。このほか、米国では年末商戦が本格化しつつあり、今年は節約志向の高まりがうかがえます。消費動向を占ううえで、今週もベストバイなど小売企業の決算動向に関心が集まりそうです。 (野村證券 投資情報部 引網 喬子) 注)データは日本時間2025年11月25日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

新着 矢印

426