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13分前

【野村の朝解説】大型ハイテク株主導で米国株は下落(10/31)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 30日の米国株式市場では主要3指数が揃って下落しました。投資適格級としては今年最大となる300億ドルの社債発行を発表したメタ・プラットフォームズは前日比11.33%安、テスラが同4.64%安となるなど、マグニフィセント7の一角が下落しました。米中首脳会談を終えたトランプ大統領は合成麻薬フェンタニル対策に対する中国の不備を理由に課した関税を20%から10%に引き下げると発表しました。これにより米国の対中関税は57%から47%へ低下すると試算されます。為替市場では円が主要通貨に対して全面安の展開となり、米ドル円相場は一時154円台半ばまで円安・米ドル高が進行しました。 相場の注目点 一昨日のパウエルFRB議長が次回12月FOMCでの利下げは「既定路線」ではないと、市場の利下げ観測を牽制したにも関わらず、米国株への影響は限定的でした。強気相場に乗り遅れることを警戒した、いわゆる「FOMO(Fear Of Missing Out)取引」の範囲内の動きなのか、米国企業の業績改善への自信の表れなのか、今後の展開が注目されます。 日本銀行は10月30日、6会合連続で政策金利の据え置きを決定しました。成長率・物価見通し、リスクバランスともに概ね変更はなく、日銀内で利上げ機運が高まっている様子は確認できませんでした。利上げに対する日銀の慎重な姿勢を受け、米ドル円相場は154円台まで円安が進行しました。155円を超えると円安に弾みがつきかねない、との見方もあり、円安に対する高市政権の政策対応が注目されます。 本日のイベント 本日は日経平均への寄与度が大きいTDK、東京エレクトロンの決算発表が予定されています。 (野村證券 投資情報部 尾畑 秀一) 注)データは日本時間2025年10月31日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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