閉じる
閉じる

21分前

【野村の朝解説】利下げ期待剥落でNYダウは3日続落(11/18)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 17日の米国株式市場で主要3指数はそろって下落しました。10月1日から続いた米政府機関の閉鎖は11月12日を以て解除されましたが、閉鎖期間長期化に伴う影響が懸念されることに加え、FRBの利下げ期待剥落やハイテク・AI関連銘柄の過熱感に対する警戒が続くなか、取引終盤にかけて下げ幅を拡大する展開となりました。また、市場は利下げのタイミング先送りを織り込みつつあります。米10年国債利回りは4%台前半で横ばいとなり、米ドル円は155円台を回復しています。 相場の注目点 これまで遅れていたアメリカの経済指標が、今週から順次発表されていきます。市場としては、ようやく全体像が見えてくるというタイミングとなり、初動の反応がやや大きくなる可能性もありそうです。前回10月のFOMCでパウエルFRB議長が12月FOMCでの利下げは既定路線ではないと、追加利下げに慎重な発言をして以降、足元では複数の地区連銀総裁がタカ派(利下げに慎重)方向のコミュニケーションを増やしています。しかし、市場は現在も12月の利下げを4割程度織り込んでいる状況であり、今週20日に発表される9月雇用統計で想定以上の雇用の悪化が示された場合、インフレ圧力が限定的であれば12月利下げもあり得るといった見方も残ります。この場合、景気懸念が勝つか、金利低下でハイテク関連が株価を支えるか、その分岐点が焦点になるとみられます。また、今週はエヌビディア決算が予定され、ハイテク・AI株への関心が高まっています。来週後半にはサンクスギビングの休日、また29日から12月FOMCを控えたブラックアウト期間(FRB高官が発言を自粛する期間)に入るため、今週から来週前半にかけて、金融政策を巡る見方の変化が注目されます。 本日のイベント 本日は高市首相と植田総裁の会談が予定されています。 (野村證券 投資情報部 引網 喬子) 注)データは日本時間2025年11月18日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

新着 矢印

431