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22分前

【野村の朝解説】米国は休場、欧州株は小幅高(11/28)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 米国市場は感謝祭休暇(サンクスギビングデー)のため休場です。欧州市場で様子見ムードが漂う中、主要国の株価は小幅高となりました。英国では前日発表された英国予算案で財政引き締め策が先送りされた影響を見極めようとする中、5営業日続いていた英国債の上昇が止まりました。為替市場では、日銀内で最もハト派(利上げに慎重)的とみられる野口日銀審議委員が講演で、9月と同様に利上げに前向きな発言をするのではとの思惑から円高が進行する場面もありました。ただし、野口審議委員はむしろ利上げに慎重な姿勢を示したことから揺り戻し、1米ドル=156円台で推移しています。 相場の注目点 米株式市場ではAI関連株を巡るバブル懸念と、FRBの金融政策の行方に対する関心が高まっています。大手ハイテク関連企業の決算発表が一巡したことから、目先は12月9日~10日に開催されるFOMCに注目が集まりそうです。今回のFOMCの注目点は利下げの有無と、FOMC参加者の政策金利見通しです。2025年9月FOMC時に公表された政策金利見通しや直近のFRB高官の発言を聞く限り、12月FOMCでの政策判断は金利据え置きと利下げで二分されているようです。12月FOMCに関する野村證券のメインシナリオは政策金利の据え置きですが、足元で市場が織り込む利下げ確率は8割超まで高まっていることから、仮に利下げが見送られた場合には、大手ハイテク関連株の下落を誘発することが懸念されます。FOMC参加者の政策金利見通しについては、25年9月FOMC時点では、25年中は追加2回、26年中は追加1回の利下げがコンセンサス(中央値)でした。9月FOMC時点の見通しを上回る利下げ見通しが示された場合には、市場の安心感につながることが期待できそうです。 本日、米国は感謝祭翌日のブラックフライデー。米国株式・債券市場は短縮取引となります。 (野村證券 投資情報部 尾畑 秀一) 注)データは日本時間2025年11月28日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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