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20分前

【野村の朝解説】S&P500は5営業日連続の上昇(5/19)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 16日の米国市場では5月ミシガン大消費者信頼感が市場予想に反して低下、期待インフレ率が上昇するなどスタグフレーション(景気減速下でのインフレ高進)リスクが依然として高いことを示唆しました。ただし、市場ではトランプ関税への懸念が緩和する流れが継続し、S&P500は5営業日連続で続伸、米国債利回りは上昇しました。引けにかけてはムーディーズが米国の格付けを最上位のAaaから1段階引き下げ「Aa1※」とすることを発表しました。格付け見通しに関しては「ネガティブ※」から「ステーブル(安定的)※」へ変更しました(※は全て無登録格付け)。これにより米国は大手格付け会社3社全てで最上位から転落することになります。 相場の注目点 過去の2回の例(S&P(2011年8月)、フィッチ(2023年8月))では、米国の格下げが米国債への懸念を喚起して、相場のトレンド転換につながるようなことはありませんでした。ただし、米国株は下落し、いずれのケースでも底入れまでに60営業日程度を要しています。今回の格下げはトランプ政権の政策を巡る不透明感から「ドル離れ」が警戒されるタイミングであることから、ドル安圧力となる可能性には注意が必要です。 本日のイベント 今週は20日(火)から22日(木)の日程で、カナダでG7財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。加藤財務相は、この場を活用し米国のベッセント財務長官と為替について協議する意向を示しています。具体的な論点は明らかにされていませんが、ベッセント財務長官は日米貿易協議において「為替レートの具体的な目標を追求するつもりはない」と言及していることから、ドル高是正といったサプライズが起こる可能性は低いと見受けられます。 (野村證券 投資情報部 尾畑 秀一) (注)データは日本時間2025年5月19日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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