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【野村の朝解説】NYダウ最高値更新、日本は新高市トレードへ(10/22)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 10月22日の米国株式市場では、NYダウが上昇して史上最高値を更新した一方、ナスダック総合は下落しました。2025年7-9月期決算で市場予想を上回る好決算を発表した事務用品大手スリーエム(3M)や飲料大手コカ・コーラなどの株価が上昇し、相場の押し上げ要因となりました。一方、トランプ大統領が中国との貿易の不公平さを強調し、習主席との会談は実現しない可能性もあると発言したことが嫌気され、主要株価指数が一時下落する場面もありました。他方、NY金先物市場では、投資家の利益確定売りに押され、金先物(中心限月12月物)の1日の下落幅としては過去最大を記録しました。 相場の注目点 高市早苗氏の首相就任を織り込んだ「高市トレード」は、今後、姿を変えながら継続するとみています。従来の高市トレードは積極財政や金融緩和継続といった「アベノミクス」路線の再来と市場では受け止められ、円安・株高・債券安をもたらしてきました。しかし、連立を組む日本維新の会は、財政健全化と成長戦略や社会保障改革を両立させる意向とみられます。また、連立与党は衆参ともに過半数には届いておらず、野党との協調も求められると考えられます。高市氏と日本維新の会が掲げていた政策のズレに加え、野党との協調を模索する中で、どのようにバランスが取られるのかが焦点となりそうです。今後の政策を占う上では、財務相に就任が決まった片山さつき氏の発言にも注目です。 一方、主要経済指標の発表が遅延する中、企業決算で足元の消費、投資の動向や先行きの手がかりを探る展開になりそうです。10月FOMCを控えてFRB高官が金融政策に関する発言を控えるブラックアウト期間(10月30日まで)に入っています。また、政府機関の一部閉鎖の影響が続いています。延期されていた9月消費者物価指数(CPI)が24日に発表されますが、通常と比べてデータの欠落が見込まれるため、割り引いてみる必要があります。 (野村證券 投資情報部 坪川 一浩) 注)データは日本時間2025年10月22日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点

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