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5分前

【野村の夕解説】日経平均株価132円高 関税懸念で4万円届かず(7/9)

(注)画像はイメージです。 本日の動き 9日の日経平均株価は、米国半導体株高を受けて値がさの半導体関連株式の上昇が寄り付きを牽引しました。寄り付き直後に本日の高値を付けた後は、米国の関税政策への懸念、具体的にはトランプ大統領が銅や銅関連製品への50%、医薬品に関して200%の追加関税を表明するなどが重石となり、日経平均株価はその後上げ幅を縮め、一時前日比115円安まで下落する局面がありました。その後、中国の6月消費者物価指数が発表され、前年比0.1%上昇と5ヶ月ぶりの上昇へ転換したことが好感され、日経平均株価は再び持ち直す動きが見られました。また、外国為替市場において、1ドル=147円台まで進んだ円安を背景に、自動車など一部輸出関連や原油価格上昇からエネルギー関連の株価が堅調に推移し、相場全体を下支えしました。終盤においては、15時に発表された6月工作機械受注の速報で前年同月比0.5%減と9ヶ月ぶりにマイナスへ転じたことに加え、追加の材料もなく参議院選挙や企業決算発表を控えているため、様子見姿勢が広がり、日経平均株価は前日比132円高の39,821円で引けました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 明日の日本では、寄り付き前に6月国内企業物価指数の発表と、9時から日銀支店長会議が行われます。トランプ関税による影響を、企業がどのように評価し対処しているのかに注目です。 (野村證券投資情報部 笠原 光) ご投資にあたっての注意点