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08:58

【米国株決算速報】エヌビディア(NVDA):対中輸出規制の影響が明らかに・AI投資継続へ、株価は+4.56%(時間外取引)

決算概要:2025年2-4月期(2026.1期第1四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間5月28日引け後に、グラフィックスや、AI、データセンター向けなどの半導体の設計・販売を行うエヌビディア(NVDA US)が2025年2-4月期(2026.1期第1四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を1.7%上回り、EPSは市場予想を2.8%上回りました。会社の2025年5-7月期売上高見通しは市場予想を下回りました。 対中輸出規制の影響が明らかに、AI設備投資は拡大継続 中国向け半導体製品「H20」について、米対中輸出規制を受けて、実績は45億ドルの費用を計上し、2025年5-7月期見通しは約80億ドルの売上高の減少を見込むと会社はコメントしました。 一方で会社は、推論モデルやAIアシスタントの利用拡大とそれらによるAIの高速化への需要拡大を背景に、大手クラウド事業者などからの需要が堅調だったとコメントし、AI関連事業が引き続き堅調なことを示唆しました。 売上高とEPSの推移 株価推移 (6ヶ月日足) 株価は時間外取引で上昇 エヌビディアの株価は、前日比0.51%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比4.56%高の140.96ドルで推移しています(NY時間18:03)。「H20」に関する不透明性低下や、AI関連ビジネスの堅調継続が確認されたことに反応していると考えられます。今後は、米国とサウジアラビアでの大規模AIデータセンタープロジェクト「スターゲート」の進捗が注目されます。 (注1)EPSは非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。中国向け半導体製品「H20」の対中輸出規制に関連し、EPS実績は45億ドルの費用の影響を除く。2025年5-7月期見通しは「H20」の約80億ドルの売上高の減少を含む。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2025年5月28日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2025年2-4月期(2025/4)。2025年5-7月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2025年5-7月期以降の予想は2025年5月27日時点。(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) ご投資にあたっての注意点