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【来週の予定】日銀の政策決定会合、米国の主要経済指標

12月9日(火)-10日(水)開催のFOMCでFRBは、事前の市場予想通り3会合連続で0.25%ポイント(pt)の利下げを決定し、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を3.50-3.75%へ引き下げました。会合後の記者会見でパウエルFRB議長は、今後の金融政策運営に関して各会合毎で判断するとしました。同時に公表した政策金利見通し(中央値)では、1回当たりの利下げ幅を0.25%ptとした場合、26年、27年ともに1回の利下げとの見通しを示し、利下げ局面が終盤にあることを示唆しました。 今週、18日(木)-19日(金)には日銀の金融政策決定会合が開催されます。市場では0.25%ptの利上げを概ね織り込んでおり、市場の関心は今後の利上げペースと政策金利の着地点に関する植田日銀総裁のコミュニケーションに集まっています。 18日(木)にはECBの金融政策理事会が開催されます。市場では、ECBは政策金利を据え置き、当面は様子見の姿勢を続けると予想されています。 経済指標では、政府閉鎖の影響で遅れていた主要指標が、米国から相次いで発表されます。特に注目度が高いのは16日(火)の11月雇用統計と10月小売売上高です。雇用情勢の悪化が確認できれば、米国の利下げ観測が再度高まる可能性があります。 中国では15日(月)に11月小売売上高と鉱工業生産、1-11月固定資産投資が発表されます。2026年に向けた中国経済のモメンタム(勢い)が注目されます。 22日の週には世界的にクリスマス休暇モードに入り、市場参加者は大幅に減少することが見込まれます。2025年は、AI関連株を中心に世界的に株式市場が活況であったことから、収益の底上げを狙うような投機的な動きは生じ難いと予想されます。 (野村證券投資情報部 尾畑 秀一) (注)イベントは全てを網羅している訳ではない。◆は政治・金融政策関連、□は経済指標、●はその他イベント(カッコ内は日本時間)。休場・短縮取引は主要な取引所のみ掲載。各種イベントおよび経済指標の市場予想(ブルームバーグ集計に基づく中央値)は2025年12月12日時点の情報に基づいており、今後変更される可能性もある。米国経済統計の★印は2025年10月1日から実施された米国政府機関の一部閉鎖の影響で公表が延期されていた経済指標。(出所)各種資料・報道、ブルームバーグ等より野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点

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