【野村の夕解説】日経平均株価187円安 大納会で持ち高調整の動き(12/30)
(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は、大納会とあって持ち高を一方向に傾けにくく、小幅安となりました。29日にニューヨーク銀先物の急落を発端にした貴金属価格の下落を受け、非鉄金属セクターが寄り付きから下落して始まりました。また、米国株式市場でハイテク関連株が下落し、日本株にも波及したことが株価の重石となりました。一時、為替市場で円安ドル高が進行する中、下げ幅を縮小する場面もありました。しかし、再び円高ドル安傾向に転じたことや、持ち高調整の動きもみられ、終盤にかけて軟調に推移し、日経平均株価は前日比187円安の50,339円で取引を終えました。業種別では、証券セクター(前日比-1.62%)が下落率トップとなったほか、非鉄金属セクター(同-1.54%)も上記を要因として下落しました。個別では、ソフトバンクグループがデジタルインフラへの投資を専門とする米投資会社の買収を発表し、財務負担の増大が警戒され前日比-1.89%下落しました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)日経平均株価のデータは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日米国では、ADP週間民間雇用者数変化、12月シカゴ購買部協会PMIなどが発表される予定です。また、12月FOMC議事要旨が公表予定であり、来年の利下げ動向や見通しなどに注目です。
(野村證券投資情報部 笠原 光)
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