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08:28

【野村の朝解説】エヌビディア決算を前に情報技術株が上昇(5/21)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 20日の米国株式市場では、NYダウは下落し、ナスダック総合とS&P500は上昇しました。NYダウは、JPモルガン・チェースの株価が、ジェイミー・ダイモンCEOの5年以内に引退するとの発言を受け4.5%安となったことなどが重石となりました。一方で、情報技術セクターは堅調で、ナスダック総合やS&P500の上昇を主導しました。 米10年国債利回りは上昇しました。クリーブランド連銀のメスター総裁の、インフレ率は急速には低下せず、従来2024年に3回と考えていた利下げ回数は2回以下になる、との発言が材料視されました。米10年国債利回りは5月1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表以降、低下傾向が続きましたが、先週木曜日(16日)からやや上昇基調となっています。 相場の注目点 米国では、22日の引け後に発表が予定されているエヌビディアの決算発表に注目が集まっています。エヌビディアのAI演算用チップの重要顧客である マイクロソフトやメタ・プラットフォームズは、4月後半の2024年1-3月期の決算発表時にAIサービスに対する需要の増加を背景に設備投資額の増額を発表し、同じくAIサービス大手のアルファベットやアマゾン・ドットコムの2024年1-12月期の設備投資額の市場予想も決算発表後に上方修正されました。 一方で、エヌビディアの2024年2-4月期決算に対する市場予想は、これらの顧客企業の決算発表以降に約2割のアナリストが修正したのみで、最近の需要の増加を十分に織り込んでいないといえそうです。このため、エヌビディアの決算の注目点は、1)実績が市場予想をどれだけ上回るか、2)会社見通し(売上高、粗利率)と考えられます。粗利率は、エヌビディアの製品に対する需要が供給を上回る状態が、いつまで継続するかを確認する意味で注目されます。 (投資情報部 竹綱 宏行) (注)データは日本時間2024年5月21日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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