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08:30

【野村の朝解説】NYダウは6日続落(4/16)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 15日の米国株式市場で主要3指数は続落しました。NYダウは一時400ドル超上昇しましたが、イスラエルがイランへの報復を検討していると伝わると中東情勢への懸念が再燃し、次第に失速。米10年国債利回りの上昇も上値を重くし、ハイテク株を中心に売りが加速しました。一方、寄り前に発表された米金融大手ゴールドマン・サックスの2024年1-3月期決算が増収増益となったことから、前週末の決算を受けて売りが広がった同業にも見直し買いが入り、金融セクターは上げが目立ちました。また、米国の3月小売売上高は前月比+0.7%と市場予想(同+0.3%)を上回り、個人消費の力強さが示されました。 相場の注目点 米国の利下げ後ずれが引き続き不安材料として意識されますが、足元では高金利のなか米国経済が底堅さを保っていることが投資家心理の改善につながるなど、市場の関心が徐々に米国経済の先行きに対する楽観へ移っている様子も伺えます。15日も、中東の地政学リスクへの懸念から次第に失速しましたが、朝方は予想を上回る3月小売売上高を手掛かりに米10年国債利回りが一時4.6%台と昨年11月以来の高水準をつけるなか、米国株は上昇してスタートしました。今後米企業の第1四半期決算発表が本格化するなか、金融引き締め長期化に対する懸念を跳ね返し上昇できるか注目されます。 本日のイベント 本日はIMFの世界経済成長率見通しが発表されます。また、中国では2024年1-3月期実質GDP、1-3月固定資産投資、3月小売売上高と鉱工業生産が、米国では3月住宅着工・建設許可件数や鉱工業生産の発表が予定されています。 (投資情報部 引網 喬子) (注)データは日本時間2024年4月16日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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