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- 【テーマ銘柄】パワー半導体、カーボンニュートラル実現に向けて成長加速
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【テーマ銘柄】は、テーマごとに基本的な知識や関連する銘柄をコンパクトにまとめています。今回のテーマは「パワー半導体」です。
インバーターの基幹を担うパワー半導体
近年、世界的に環境規制が強化され、エネルギー効率の改善が求められています。そのカギを握るデバイスがパワー半導体です。産業用機械や家電、自動車などでは電力を効率的に利用するためにインバーターが搭載されています。インバーターは電源周波数や電圧を自在に変え、モーターの回転数を制御する装置です。パワー半導体は電力の供給・制御を行う半導体で、インバーターの基幹を担っています。
パワー半導体市場が拡大
現在、パワー半導体市場の拡大ペースが加速しています。コロナ下において人との接触機会を減らす自動化投資やカーボンニュートラルに向けた自動車の電動化の加速等により、需要が押し上げられています。
日系メーカーにも存在感
現行のパワー半導体は、Si(シリコン)を材料としたMOSFET(高効率な動作を実現するトランジスター)とIGBT(高耐圧・大電流に最適なトランジスター)が主流となっています。MOSFETでは欧米系メーカーがシェア上位に位置している一方で、IGBTは車載、産機分野向けのウエイトが高く、日系メーカーも上位に位置しています。
次世代パワー半導体にも注目が集まる
SiC(シリコンカーバイド)やGaN(窒化ガリウム)などの新しい素材を用いた次世代パワー半導体にも注目が集まっています。SiCはSiに比べて薄いウェハーで高い電圧に耐えられ、電力損失が少ないことが特徴で、BEV(バッテリーEV)向けに採用が進む可能性が高まっています。今後、各国の規制強化策により電動車シフトが加速すると見られます。車載向けをけん引役にパワー半導体市場の拡大が期待されます。
ご参考:パワー半導体関連銘柄の一例
- 東芝
- ルネサスエレクトロニクス
- ローム
- 富士電機
- 三菱電機
- デンソー