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- 【テーマ銘柄】半導体&EVが産業用ロボット市場の追い風に
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【テーマ銘柄】は、テーマごとに基本的な知識や関連する銘柄をコンパクトにまとめています。今回のテーマは「産業用ロボット」です。
拡大する産業用ロボットの活用
ロボット市場は工場などの自動化に使う産業用ロボットと、物流や介護、清掃などの現場で業務を行うサービスロボットに分けられます。これまでも、人手不足への対応や生産性の改善のため、製造業では産業用ロボットを活用してきました。コロナ禍で多くの企業がサプライチェーンの寸断に直面し、生産拠点や調達先の分散化などの重要性が増しました。コストを抑制しながら効率よく分散化を進めるため、生産ラインの自動化やロボット活用の動きが再び加速しています。
半導体・自動車産業中心にロボットの活用が進んでいる
世界の産業用ロボットの販売は、自動車産業、半導体を含む電気・電子産業向けが全体の過半を占めています。加えて昨今、経済安全保障の観点から主要国では自国で半導体の生産を行い、安定した供給体制の構築が急がれています。半導体は高度に管理されたクリーンルーム内で製造されることから、製造ラインでは無人化が進んでいます。このことから半導体製造拠点の新設は、ロボットの需要拡大につながることが予想されます。また、電気自動車(EV)をはじめ、多種多様な車種を効率的に生産するため、自動車産業では生産ラインのFA化やロボットの導入を加速させています。さらに、工場内での感染症対策の観点からも、産業用ロボット活用の更なる拡大が期待されています。
世界の産業用ロボットメーカーや関連企業
産業用ロボットでは、ファナック、安川電機、ABB(スイス)、KUKA(ドイツ、中国の美的集団傘下)が世界4強と言われています。ロボットの中核部品では、モーター等駆動装置のアクチュエーターや、精緻な動きを実現する精密減速機、制御機器等があり、それぞれにおいて高い世界シェアを有する日本企業は、産業用ロボット市場拡大の恩恵を受けると期待されています。
ご参考:産業用ロボット関連銘柄の一例
- ナブテスコ (6268)
- SMC (6273)
- ハーモニック・ドライブ・システムズ (6324)
- 安川電機 (6506)
- オムロン (6645)
- キーエンス (6861)
- ファナック (6954)