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【モーニングFINTOS!】ワクチン普及期待後退を受け米長期金利は低下、S&P500は史上最高値更新(4/14)

本日の相場動向

 13日の米国株式市場で、NYダウは前日比-68.13ドル(-0.20%)の33,677.27ドルと2営業日続落となりました。S&P500指数は同+0.32%、ナスダックは同+1.05%と反発しました。S&P500指数は4月9日以来の最高値更新です。

 この日は、米保健当局がジョンソン・エンド・ジョンソン製のコロナワクチンの一時的な使用中断を勧告したことが伝わりました。米国での急速なコロナワクチンの普及による経済正常化への期待が後退したことで米国国債利回りは低下し、情報技術やディフェンシブセクターの上昇が株価の支えとなりました。米国CPIは市場予想を上回りましたが、米金利の反応は限定的でした。

 日経平均先物CME終値は29,830円となりました。日経平均株価の前営業日終値(29,751円)をやや上回る水準です。足もとのドル円相場は1ドル=109円00銭前後で、前日の15:00時点の109円70銭台から円高となっています。

 13日の東京市場では、月末にかけて多くの企業が決算発表を控えている中、業績改善への期待が高まり日経平均株価は上昇しました。しかし、大阪府の新規感染者が初めて1,000人を超えたことなどを受け、コロナウイルス感染拡大による経済回復の遅れへの懸念が高まり株式市場の上値を抑えました。引き続き、企業業績やコロナウイルスの感染状況に市場の関心が集まると思われます。

 13日の米国市場ではFRBの金融政策の先行きへの姿勢にも影響があり得るため米国のCPIの発表には注目が集まりました。引き続き、FRBの金融政策への姿勢を見る上で今晩のパウエル議長の講演の発言には注目が集まります。他方、地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されます。ベージュブックはFOMCの2週間前に一般公開されますが、FOMCが今後の政策運営を判断する上で重要な判断材料となると思われます。

 米国では今夜以降、企業決算発表が本格化します。14日は、寄り前に発表されるゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースの株価動向に市場の関心が集まりそうです。

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