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【モーニングFINTOS!】日経平均続伸なるか、米長期金利の低下でハイテク株上昇に期待(4/16)

本日の相場動向

 15日の米国株式市場で、NYダウは前日比+305.10ドル(+0.90%)の34,035.99ドルと続伸し、初めて3万4,000ドル台に乗せました。S&P500指数は前日比+1.10%、ナスダック総合指数は同+1.30%と主要3指数揃って上昇しています。S&P500は最高値更新、ナスダックは2ヶ月ぶりに1万4,000ポイントを回復しました。

 この日の米国株式市場では、寄り前に発表された企業決算がおおむね市場予想を上回る結果となり、企業業績の堅調さが改めて示されました。また、小売売上高や各地区連銀の製造業景況感指数などの主要経済統計も相次いで発表されましたが、いずれも市場予想を上回り、米景気回復の力強さを確認できる内容でした。しかし、好調な経済データにも拘わらず、米10年債利回りは一時1.52%台まで低下するなど、足元で金利上昇が一服しています。これらを追い風にハイテクや不動産セクターを中心に堅調な展開となりました。

 日経平均先物CME終値は29,750円となりました。日経平均株価の前営業日終値(29,642円)を上回る水準です。本日の日本株式市場では、為替市場での円高ドル安進行が重石となる一方、米国長期金利低下を受け、半導体や電子部品など、ハイテクセクターが相場をけん引すると期待されます。本日場中には、中国の2021年1-3月の実質GDP成長率、その他3月の主要統計が発表されます。4月後半から本格化する日本の製造業の決算発表を占ううえでも注目です。

 昨日、ファウンドリー(半導体受託生産企業)大手のTSMCが2021年1-3月期の決算を発表しました。決算説明会では、2021年1月時点では250~280億米ドルとしていた2021年の設備投資計画を約300億米ドルに上方修正すると発表しています。昨日の米国市場では半導体製造装置メーカーの株価に大きな反応はありませんでしたが、日本市場で半導体関連株に動きがあるか注目されます。

 本日、日米首脳会談が行われる予定です。議題として、経済面では、気候変動や経済協力について話し合われる見込みです。金融市場ではもう一つのテーマである安全保障分野についても注目が集まっています。野村では、今回の日米首脳会談をきっかけとした日中関係悪化の可能性は限定的と考えています。

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企業

  • 富士フイルムホールディングス – 新中期経営計画「VISION2023」を発表
  • 大和ハウス工業 – 会社が業績見通しを上方修正し増配へ
  • 飯田グループホールディングス – 会社が2021年3月期の利益予想を大幅上方修正
  • スギホールディングス – 業績アップデート:調剤の高成長持続で今後の成長見通しは良好
  • 東京応化工業 – 原料高はあるが売上増や円安でカバー

業界

  • 世界原油需給の動向 – OPECプラスが減産緩和でも需要超過は続こう

マクロ

  • グローバル・エコノミック・アウトルック – 2021年4月:各国・地域で異なる回復の速度
  • 国際金融為替インサイト – 米財政悪化の円高ドル安リスクを検証
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