このたび、日本株の年初来騰落率上位銘柄をチャート分析しました。
【TOPIX100採用銘柄】年初来騰落率上位ランキング
(注)対象はTOPIX100採用銘柄。騰落率は、2022年12月末値と2023年8月末値の比較で算出。
(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成
今回は8月末時点で上昇率第1位のルネサスエレクトロニクス(6723)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。
7月高値形成後、押しを入れる
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(図1)当社の株価は、2022年12月に安値を付けた後、大反発となり、今年7月には2,899.5円まで上昇しました。ただその後は押しを入れる展開となり、9月には昨年12月以降の上昇幅に対する1/3押し水準(2,321円)まで下落しました。
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主要移動平均線はいずれも上を向いており、この先13週移動平均線2022年12月安値形成時の下落率は直前の上昇幅に対する32.8%押しの水準から反発に転じています。この先上向きの26週移動平均線などを足掛かりに下げ止まり、13週線(9月15日:2,537円)や今年7月高値(2,899.5円)に向けて反発に転じるか注目されます。
調整継続の場合は、2,000円処が次の下値メド
(図2)一方、この先調整継続となり、26週移動平均線(9月15日:2,289円)や今年9月13日安値(2,228円)を割り込む展開となった場合は、次の下値メドとして、2022年12月以降の上昇幅に対する50%押し(2,031円)水準などがある2,000円前後の水準が挙げられます。
(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年9月15日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。 (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成
(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)
この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。
※画像はイメージです。