「マグニフィセント・セブン」の牙城に食い込む、生成AI銘柄

2023年6月1日から2023年8月31日の期間に、野村證券に口座を持つ投資家から買付のあった米国個別株上位20銘柄をランキング形式で紹介します。

「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる米国主要テクノロジー企業7銘柄は全て20位以内にランクインしました(1位の半導体大手エヌビディア、2位のテスラ、3位のマイクロソフト、4位のアップル、7位のメタ・プラットフォームズ、8位のアマゾン・ドットコム、13位のアルファベット) 。7社計でS&P500指数の売上高の約10%を占めるこの銘柄群が、投資家にとっても重視されていることがうかがえます。

大手ITと並びランキング上位入りした銘柄には、生成AI関連が目立ちます。5位のアドバンスト・マイクロ・デバイセズは、生成AI処理に使われるデータセンターで使用されるGPU(画像処理半導体)分野においてエヌビディアに次ぐ世界2位で、高い半導体需要への期待があるとみられます。6位のパランティア・テクノロジーズはビッグデータ解析を手掛ける企業です。当社は8月に行われた決算発表で、企業がデータを保護しながら生成AIを活用するサービスが伸びているコメントとし、2023年12月通期の売上高予想を引き上げました。9位にランクインしたアドビは、テキストから画像生成を行うことができるAI「Firefly」の商用利用が可能になったと発表しました。

11位~20位には、連続増配企業高配当企業が多くランクインしました。14位のコカ・コーラや20位の総合化学企業スリーエムはともに60年超増配を続けており、いずれも米国を代表する連続増配企業です。世界経済の先行きが見通しづらい中で、変化に強い強固なビジネスモデルを持つ連続増配企業を買う、といった投資行動も想定されます。

(FINTOS!編集部)

(注)画像はイメージ。

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