原油価格の乱高下もあり、ENEOSやINPEXがランクイン

足もとで、原油価格が乱高下しています。原油価格は、石油元売セクターや鉱業セクターの業績に影響を与えます。例えば、原油価格が上昇すると石油元売セクターでは、石油・天然ガスの開発事業にプラス影響となり、在庫評価益の拡大も見込まれます。同様に、鉱業セクターでは、天然ガスの販売価格も原油価格に連動して決定されることが多いため、業績にプラスに働きます。

石油元売セクターではENEOSホールディングス(5020)が5位に、鉱業セクターではINPEX(1605)が6位にそれぞれランクインしています。両銘柄は10月第1週に原油価格が下落したことで、それに伴い株価も急落しました。ただし、10月7日に、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが、ガザ地区に隣接するイスラエル南部に大規模攻撃を行ったことで、中東情勢に対する懸念が強まっています。原油価格が再び上昇したことで、3連休明け10日の両銘柄は大幅上昇となりました。

2023年10月1日付で株式分割を行った本田技研工業(7267)が9位にランクインしています。ホンダは、2023年10月1日付で1株を3株に分割しています。株式分割は、個人投資家からの新規資金流入への期待を高め、多くの場合ポジティブに評価されますが、権利落ち日が材料出尽くしのタイミングとなりやすい点には、注意が必要です。

(FINTOS!編集部)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2023年10月10日時点。

ご投資にあたっての注意点