原油価格変動の影響を受けるENEOSやINPEXがランクイン

日本たばこ産業(2914、JT)が前週の4位から1位に上昇しました。JTは2023年10月12日に、高温加熱式たばこ「プルーム・エックス」の価格を1980円から980円へと値下げするとの発表を行いました。JTの加熱式たばこの国内でのシェアは3位であり、シェア向上を目指しているようです。

イスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃をきっかけに中東情勢に対する警戒感が増しています。この影響で米原油指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は、2023年10月19日から20日の間に一時的に1バレルが90ドルを超える価格で取引されました。原油価格の上昇は鉱業・石油元売セクターの業績を押し上げます。石油元売セクターからはENEOSホールディングス(5020)が5位に、鉱業セクターからはINPEX(1605)が9位にランクインしています。

前週14位だったIHI(7013)が10位となりました。現在のIHIの株価は2023年10月23日に年初来安値を更新するなど、低迷しています。プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製航空エンジンの品質問題がIHIの株価下落の要因の一つとなっていますが、その業績への具体的な影響については2023年11月までに公表する予定だとしています。

(FINTOS!編集部)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2023年10月23日時点。

ご投資にあたっての注意点