銀行・鉄鋼・海運セクターが上位を維持

メガバンク3社がランキングに名を連ねています。1位は三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、11位はみずほフィナンシャルグループ(8411)、そして17位は三井住友フィナンシャルグループ(8316)です。銀行セクターの上半期決算では、大手5行全てで通期の親会社株主利益計画に対する進捗率が50%以上の水準となりました。長期金利の上昇による国内外の債券関連損失を計上しながらも、好調な本業収益や円安の影響を追い風に打ち返しました。

鉄鋼セクターからは、日本製鉄(5401)が4位、神戸製鋼所(5406)が5位、JFEホールディングス(5411)が20位にランクインしています。鉄鋼セクターの上半期決算では、中国の鋼材需給の悪化や、原料炭価格の高騰による高炉の輸出環境の悪化などが確認されました。しかし、複数の企業が経常利益予測を上方修正するなど、厳しい状況下でもセクター全体としては堅調な業績を維持しています。

海運セクターからは、商船三井(9104)が6位、川崎汽船(9107)が16位、日本郵船(9101)が19位にランクインしました。海運セクターの上半期決算では、自動車船事業の強さが再確認されました。低迷していたコンテナ船事業も、スポット(随時契約)運賃の下落に歯止めがかかり始めているようです。

(野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2023年12月4日時点。
(出所)各種資料より野村證券投資情報部作成

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