NYダウの勝率は高く、こじっかりとした推移の傾向
米国では2024年11月5日火曜日に、大統領選挙が実施されます。
大統領選挙の米国株式市場に与える影響を、1945年以降の大統領選挙の年とその前後の年、および中間選挙の年の4つに分けてNYダウのパフォーマンスを検証してみました。
大統領選挙が行われる年の平均騰落率は+5.1%(図1)、上昇した年が占める割合にあたる勝率は73.7%(図2)と、こじっかりとした推移となる傾向が見られます。
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日経平均は、騰落率、勝率ともに好調な傾向
次に日経平均株価が戦後1949年に東証が再開した後のパフォーマンスを同じように4つに分類して検証してみました。
大統領選挙の年の平均騰落率が+16.2%(図3)、勝率は72.2%(図4)と、パフォーマンスが好調な傾向が見られます。
10月末から年末にかけての上昇率が高い傾向
また大統領選挙が行われる年の株式市場の大きな特徴として、10月末から年末にかけての上昇率が高い点が挙げられます(図1、図3)。11月初旬に行われる大統領選挙の結果を受けて今後数年間の米国の不透明要因が払拭され、あく抜けが進む点が理由の一つと言えるかもしれません。
(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)
この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。
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