上場来高値更新のトヨタ自動車が1位に

トヨタ自動車(7203)が1位にランクインしました。2024年1月22日、トヨタ株は株式分割考慮後の上場来高値(ザラ場)を更新しました。米連邦準備理事会(FRB)への利下げ期待が後退したことや、日本銀行への金融正常化の期待が低下したことを受けて、ドル円相場では円安が進行しています。輸出採算の改善への期待がトヨタ株を後押ししています。

さくらインターネット(3778)が6位にランクインしました。さくら株は年明けから急騰し、一時的に年初来から2倍を上回る株価上昇となる場面も見られました。この反動もあり、2024年1月18日には株価がストップ安を記録しました。その後も、株価は乱高下を続けています。

三菱商事(8058)が8位にランクインしました。三菱商事は2024年1月1日を効力発生日として1株を3株に分割する株式分割を実施しました。足もとの商社の事業環境については、為替動向などが懸念材料となっていますが、鉄鉱石や原料炭など、鉄鋼原料市況が高水準で推移しており、良好な状況が続いています。

信越化学工業(4063)が10位にランクインしました。2024年1月18日に半導体受託生産のTSMC(台湾積体電路製造)が決算を発表しました。TSMCは説明会で「2024年は前年比で20%台前半~半ばの増収を見込む」とコメントしました。半導体材料メーカーの需要にとっても安心感のある内容であったと野村は考えています。

(野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2024年1月22日時点。

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