NTTや三菱商事、三菱UFJ、JTなどがランクイン

2024年1月から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしました。新NISAの開始直後には、どのような銘柄が購入されたのでしょうか。2024年1月の第1週(4日、5日)と第2週(9日から12日)に、野村證券のNISA口座の成長投資枠で購入された上位20銘柄をご紹介します。

日本電信電話(9432)が1位にランクインしました。同社は昨年、1株を25株に分割する株式分割を実施したことや、NTT法の見直しを巡る議論が浮上したことなどが話題となりました。また、2025.3期には傘下のNTTドコモとNTTコミュニケーションズの経営統合により生じた不要資産の売却益を計上する予定であり、構造改革の進展にも注目が集まっています。通信セクターからはソフトバンク(9434)も10位にランクインしています。

三菱商事(8058)が2位にランクインしました。同社は2024年1月1日を効力発生日として1株を3株に分割する株式分割を実施しました。足もとの商社の事業環境については、為替動向などが懸念材料となっていますが、鉄鉱石や原料炭など、鉄鋼原料市況が高水準で推移しており、良好な状況が続いています。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が3位にランクインしました。昨年、銀行セクターでは日本銀行による金融政策正常化に向けた動きなどが注目を集めました。銀行セクターの株価は内外の長期金利と連動性が高いため、今後しばらくの間は金融政策の動向が注目されるでしょう。その他のメガバンクでは、みずほフィナンシャルグループ(8411)が11位に、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が18位にランクインしています。

日本たばこ産業(2914)が4位にランクインしました。同社は配当利回りが相対的に高いことで有名です。配当金が受け取れるという点は株式投資の大きな魅力の一つです。例えば、13位にランクインしている三菱HCキャピタル(8593)は、連続増配企業としても知られています。

(野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2024年1月16日時点。

ご投資にあたっての注意点