決算発表が本格化、キヤノンや武田、コマツなどがランクイン

日本企業の2023年10-12月期決算の発表が本格化しています。前週と同じく、ランキングの上位には決算発表を実施した企業が複数名を連ねています。

キヤノン(7751)が2位にランクインしました。同社の2023年10-12月期(4Q)の営業利益は1,160億円となり、野村予想の1,286億円を下回りました。下振れの主因はイメージング事業であり、年末商戦におけるミラーレスカメラの価格競争などが影響しました。会社は2024.12期の営業利益予想を前期比16%増益の4,350億円と発表しました。野村予想の4,360億円とほぼ同水準でした。

武田薬品工業(4502)が3位にランクインしました。同社の2023年10-12月期(3Q)の売上高は野村予想を1,072億円上振れました。米国市場で潰瘍性大腸炎・クローン病の治療薬「エンティビオ」や「血漿(けっしょう)分画製剤」の販売が想定を上回りました。一方、同期のコア営業利益は野村予想を6億円下振れました。大幅な増収によるコストの増大と、研究開発費への積極的な投資が主な原因です。2024.3期の会社予想は据え置かれました。

小松製作所(6301)が5位にランクインしました。同社の2023年10-12月期(3Q)の営業利益は1,564億円となり、野村予想の1,340億円を上回りました。米州市場を中心にマイニング(鉱山機械)事業の売上高が上振れたほか、外国為替市場での円安の進展も貢献しました。一方、2024.3期の会社予想は据え置かれました。

(野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2024年2月5日時点。

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