(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前日比157円安の38,677円で取引を開始しました。前日に599円上昇していた反動や、前日の米国市場で上昇につながる目立った材料が無かったことから、ファーストリテイリングやソフトバンクグループなどの主力株や、東京エレクトロンなどの半導体関連の一角に下落が目立ちました。加えて、ハンセンH株指数など、アジア株式市場が軟調に推移したことも相場の重石となり、後場に入ってからも流れは変わらず、下げ幅を前日比675円に広げる場面も見られました。終値は前日比632円安の38,202円と本日の安値圏で取引を終えました。

今週は日本企業の2024年1-3月期決算発表がピークを迎え、企業決算を材料にした売買も目立ちました。前日引け後に、好決算を発表した横河電機が一時上場来高値を付けた他、本日の取引時間中に決算と最大1,000億円の自社株買いを発表した日本郵船は前日比4.06%上昇となりました。また、同じく取引時間中に決算を発表したトヨタ自動車の2025年3月期の営業利益見通しは、前期比減益予想となり、発表直後に一時、下げ幅を広げる場面も見られましたが、最大で1兆円の自社株買いを同時に発表していたことから下げ渋りました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日の引け後にはオムロンやロームなど100を超える企業の決算が発表されています。2025年3月期見通しに加え、自社株買いなど資本政策に対する市場の反応が注目されます。

(野村證券投資情報部 岩崎 裕美)

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