2023年11月-2024年1月期(2024.1期第4四半期)

EPS実績は市場予想を上回った

米国時間2月21日引け後に、グラフィックスや、AI、データセンター向けなどの半導体の設計・販売を行うエヌビディア(NVDA US)が2023年11月-2024年1月期(2024.1期第4四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を7.2%上回り、EPSは市場予想を11.3%上回りました。

生成AI向けの需要が急増

会社の2024年2-4月期売上高と粗利率見通しは、市場予想を上回りました。ジェンスン・フアンCEOは、生成AIは転換期にあり、従来のクラウド・AI事業者から、ソフトウェア企業、また、自動車、金融、ヘルスケアなどの事業会社などに利用者が多様化したことで需要が急増したとコメントしました。

会社見通しは、引き上げた生成AI向け半導体製品の生産能力をさらに拡大させることが可能で、また、製品に対する需要が供給を上回り高い販売単価が継続されることを示唆したと考えられます。

売上高とEPSの推移

株価は時間外取引で上昇

エヌビディアの株価は、前日比2.85%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比9.91%高の741.60ドルで推移しています(NY時間17:00)。

堅調な需要の継続を背景に、実績、見通しが市場予想を上回ったためと考えられます。

株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。粗利率(売上高総利益率)は非米国会計基準で、2024年2-4月期の予想は2024年2月20日時点。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年2月21日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年11月-2024年1月期(2024/1)。2024年2-4月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2024年2-4月期以降の予想は2024年2月20日時点。
(出所)会社発表、LSEG(旧リフィニティブ)より野村證券投資情報部作成

(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)

<前回の当社決算おさらい>
【米国株決算速報】エヌビディア(NVDA):生成AIの時代は離陸した、株価は-1.23%(時間外取引)

<過去の米国株決算まとめ>
野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算

野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期

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