(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前日比89円高の39,892円で取引を開始しました。前日の米国では人工知能向けメモリーの需要拡大への期待から半導体大手のマイクロン・テクノロジーが大幅に上昇するなど、ハイテク株の上昇が目立ちました。この流れを引き継ぎ、東京エレクトロンなどの半導体関連株の一角の上昇が追い風となりました。日経平均株価は上げ幅を広げ、一時前日比347円高の40,151円と4万円を上回りました。しかし、その後は新規の買い材料に欠き、上値の重さから上げ幅を失うと前日終値を挟んで一進一退となりました。先高期待と高値警戒が交錯し、せめぎあいながら前日比35円高の39,838円と反発して本日の取引を終了しました。

東証プライム市場では、幅広い銘柄が下落し、値上がり286銘柄に対して値下がり1,344銘柄と全体の8割超が下落しました。しかし、売買代金概算は4兆4,000億円と4兆円は維持され、押し目買い意欲の強さが示されました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国では、本日2月雇用動向調査(JOLTS)、3日(水)3月ADP全米雇用レポート、5日(金)3月雇用統計と、雇用に関する経済統計の発表が続きます。FRBによる利下げ開始時期が模索される中、雇用需給や賃金動向への注目度は高く、米国金利や米ドル円相場への影響が懸念されます。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

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