(注)画像はイメージです。

本日の動き

前週末、注目の米雇用統計発表を無難に通過し米国株高となった流れを受け、本日の日経平均株価は前週末比399円高の39,391円で取引を開始しました。また、7日、パレスチナ自治区ガザ南部から大半の兵士を撤退させたとイスラエルが発表したことから、時間外取引でWTI原油価格が下落しました。米ドル高円安や原油安、中東情勢のひとまずの緊張緩和が好材料視され、日経平均株価は寄り付き後も上げ幅を広げました。一時前週末比625円高の39,617円まで上昇しましたが、時間外取引でさらに利回り上昇を続ける米国長期金利に投資家心理は冷やされ、その後の日経平均株価は上げ幅を縮小しました。後場に入ると39,300円近辺の狭いレンジで一進一退となり、結局前週末比354円高の39,347円と反発して取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

依然4%を上回って推移する米国の10年債利回りは、根強いインフレが追い風となり金利上昇となるか、インフレが鎮静化し、政策金利引き下げ期待から金利低下となるのか。原油価格の動向や米国での物価統計(CPI、PPI)の発表が注目されます。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

ご投資にあたっての注意点