(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前日比190円安の39,582円と下落して取引を開始しました。米国時間10日(日本時間10日21:30)に米国3月消費者物価指数の発表を控えていることから様子見姿勢が強まる中で、日経平均株価は前日までの2営業日で781円上昇しており、短期的な過熱感に対する警戒感が相場の重石となりました。一方、米アルファベット傘下のグーグルが、半導体設計大手アームの技術を採用した独自の新CPU「アクシオン」を発表したことなどを受けて、東京エレクトロンやレーザーテック、信越化学工業など半導体関連銘柄の一角が堅調に推移したことで、下値は限られました。日経平均株価は39,600円を挟んで一進一退となり、前日比191円安の39,581円で取引を終えました。

東証プライム市場では、売買代金が3兆8,034億円と、2営業日連続で4兆円を割り込む中、値上がり841銘柄、値下がり754銘柄と強弱入り混じる展開となりました。

なお、本日の取引時間中に、日銀の植田総裁が衆院財務金融委員会に出席し、「円安進行で輸入物価が大幅に上昇し、基調的物価が2%を超えて上昇するリスクが高まる場合、金融政策の変更も考える必要がある」との見解を示しましたが、株式市場への影響は限定的でした。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国3月消費者物価指数の市場予想は、前月比+0.3%(2月:同+0.4%)が予想されています。

(野村證券投資情報部 岩崎 裕美)

ご投資にあたっての注意点