(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は、前日比491円安の39,090円で取引を開始しました。前日の米国株式市場で3月米消費者物価指数が市場予想を上回る上昇となったことを受け、市場が想定する利下げ開始時期が後ずれし、主要3指数が下落したことが重石となりました。寄り付き後には、さらに下落幅を広げ、本日の安値である39,065円を付ける場面もありました。ただ、日米金利差の拡大などを受け、ドル円が1ドル=152円台後半と前日に比べ円安ドル高となったことで、輸出関連株などの円安に伴う業績押し上げ期待に繋がり、午後にかけては、下落幅を縮小する展開になりました。

午後は、39,400円を挟んだレンジでの推移となりました。アジア株式市場で、上海総合指数などの主要株価指数が上昇に転じるなど、底堅い値動きとなったことが下支えとなり、前日比139円安の39,442円で本日の取引を終了しました。東証33業種別では、INPEXを含む鉱業の上昇が目立ちました。資源関連株の上昇は、中東情勢が一段と緊迫化し、原油供給に悪影響が及ぶとの懸念が強まり、原油価格が上昇したことが主因とみられます。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国時間11日には、米国では、企業間での財やサービスの物価動向を示す3月生産者物価指数(PPI)の発表が控えるほか、複数のFRB高官による発言も予定されています。

(野村證券投資情報部 金井 一宜)

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