(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前日比279円高の39,722円で取引を開始しました。前日の米国株式市場でハイテク株を中心に上昇した流れを引き継ぎ、国内株式市場でもハイテク株が堅調となりました。もっとも、世界的なインフレへの懸念が根強いことに加え、前日引け後に発表したファーストリテイリングの決算を受け、同社株が軟調に推移していることから、上値は重く、寄り付き後は徐々に上げ幅を縮小する展開となりました。日経平均株価への寄与度が大きいファーストリテイリングの株価が下げ止まりを見せたことから、その後の日経平均株価は39,600円を挟んで一進一退となりました。後場に入るとやや水準を切り下げた状態で横ばいとなり、前日比80円高の39,523円と3日ぶりに反発して取引を終えました。

業種別では不動産の上昇が目立ちました。三井不動産が11日に発表した長期経営方針の内容が好感され、株価が前日比+7.82%と大幅上昇したことで、同業他社の銘柄にも思惑が広がりました。

個別では、前述のファーストリテイリングが前日比-4.39%となり、1銘柄で日経平均株価を約190円押し下げました。11日引け後に決算と同時に発表した2024.8期予想で、営業利益予想が市場予想を下回る水準で据え置かれたことが嫌気されました。一方で、東京エレクトロンやレーザーテックといった半導体関連株が上昇し、2銘柄で日経平均株価を約73円押し上げました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 磯崎 博志)

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