(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は、前日比260円高の38,645円で取引を開始しました。前日の米国株式市場で、4月米消費者物価指数(CPI)が前月比+0.3%と市場予想を下回り、インフレ鈍化が示唆されたことから、主要3指数が揃って上昇し、史上最高値を更新したことが押し上げ材料となりました。国内では、寄り付き前に発表された日本の2024年1-3月期実質GDPは、個人消費や輸出が落ち込んだことが影響し、前期比年率-2.0%と、2四半期ぶりのマイナス成長になりました。自動車の品質不正問題に伴う出荷停止、及び能登半島地震が影響したとみられますが、足元ではそれらの影響も後退していることから、マイナス成長は一時的であるとの見方も根強く、国内株式市場には大きな影響を与えませんでした。
日経平均株価は、一時、上昇幅を縮小させる場面もありましたが、上海総合などアジア株式市場が総じて堅調なことも追い風となり、取引終了にかけて再び上昇幅を拡大させる展開となりました。個別銘柄では、ファーストリテイリングや東京エレクトロン、ソフトバンクグループといった指数寄与度の高い値嵩株の上昇が目立ったほか、リクルートホールディングスなど前日に決算発表を行い、内容が好感された銘柄も物色され、前日比534円高の38,920円で本日の取引を終了しました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
(野村證券投資情報部 金井 一宜)