(注)画像はイメージです。

本日の動き

前日の米国株式市場では、米10年国債利回りが4.2%台へ低下したことを受けて、アマゾン・ドットコムなど大手ハイテク株の上昇が目立ち、主要3指数は小幅ながら揃って上昇しました。また、国内市場寄り前にが発表された5月鉱工業生産指数は、自動車工業の生産復調が寄与し、前月比+2.8%と市場予想を上回りました。米株高や国内製造業の生産復調が好感され、本日の日経平均株価は、前日比251円高の39,593円で取引を開始し、前場にはこの日の高値となる39,783円を付ける場面もありました。セクター別では、自動車の他、銀行の上昇が目立ちました。銀行株は、朝方発表された6月東京都区部消費者物価指数で、生鮮食品を除く総合が前年同月比+2.1%と、伸び率が前月から加速したことを受け、日本の長期金利が一時1.085%と、2024年5月30日以来の高水準となったことが追い風になりました。ただし、本日、米国でFRBが重要視するPCEコア価格の5月分が発表されることから、後場の日経平均株価は積極的に上値を追う展開とはならず、前日比241円高の39,583円と上昇幅を縮小して取引を終了しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日は、米国で5月個人消費支出・所得統計の他、6月シカゴ購買部協会PMIや6月ミシガン大学消費者マインド指数(確報値)などの経済統計が発表される予定で、前述のとおり、PCEコア価格が注目されます。

(野村證券投資情報部 金井 一宜)

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