(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

2日の米国株式市場でNYダウは前日比+162.33ドルと続伸しました。S&P500指数、ナスダック総合指数ともに上昇し、S&P500指数は6月19日以来、ナスダック総合指数は2営業日連続で史上最高値更新となりました。ナスダック総合指数は、初の18,000ポイントの大台超えです。ポルトガルで開かれたECB主催のフォーラムにパウエル米連邦準備理事会 (FRB)議長が参加し、インフレの減速に言及したことで、利下げ期待の拡大から米長期金利が低下し、株価の追い風となりました。

相場の注目点

米国の経済指標では、3日に景気センチメントに関する指標である6月ISMサービス業景気指数が発表されます。また、雇用関連の指標では、同じく3日に6月ADP全米雇用レポート、週間新規失業保険申請件数、5日に6月雇用統計が発表される予定です。これら経済指標で雇用市場の減速が示されれば、FRBによる早期利下げ観測が強まる可能性がある一方で、雇用市場の堅調さが窺えれば、利下げ先送り観測が強まることも考えられます。このような状況から、3日に公表される6月米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が注目されます。6月FOMCでは、2024年の利下げ回数が従来の3回から1回へ修正が示唆されました。年内1回の利下げであれば、順当に考えれば利下げ開始は12月となり、利下げ開始時期の後ろ倒しが示された会合でした。議事要旨では、同会合における参加委員による議論の内容が注目されます。

本日のイベント

日本では、本日から新紙幣が発行されます。米国では、翌日が米国独立記念日で休場のため、本日は米国市場は短縮取引となります。ロシアのプーチン大統領は、中国の習近平国家主席とカザフスタンで首脳会談を行います。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2024年7月3日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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