(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
4日の米国市場は、独立記念日の祝日で休場でした。欧州市場では、主要国の株価は軒並み上昇しました。7月7日に予定されているフランス国民議会(下院)選挙(第2回投票)で、ルペン氏が率いる極右政党、国民連合の議席数が過半数に届かない見通しが世論調査で示されました。財政問題を巡る過度な懸念が和らぎ、フランスCAC40は前日比+0.83%、ドイツDAXが同+0.41%とそれぞれ続伸となりました。4日に実施された英国総選挙ですが、14年ぶりとなる政権交代の可能性が高まっています。投票は日本時間5日午前6時に締め切られ、早ければ午前中にも大勢が判明する見通しです。
相場の注目点
米国では本日、6月の雇用統計が発表されます。3日に発表された6月ADP全米雇用リポートでは、非農業部門雇用者数が前月差+15.0万人と、市場予想(同+16.5万人)を下回り、労働需給の緩和が示唆されました。これを受け、FRBによる早期利下げ期待が強まり、米国10年国債利回りが低下し、ハイテク関連株を中心に株価が上昇しました。本日発表される6月雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月差+19.0万人と、5月の同+27.2万人から伸びが鈍化すると市場で予想されています。来週は、パウエルFRB議長の半期議会証言(9日)が予定されている他、6月米消費者物価指数(11日)が発表されます。当面は、FRB高官の発言や経済統計の結果から、FRBによる利下げ開始時期を見極める展開が続きそうです。
本日のイベント
日本では、5月全世帯家計調査、5月景気動向指数が発表されます。その他、安川電機が2024年3月-5月期の決算を発表します。同社の決算は、7月下旬から始まる日本の製造業の決算動向を占う上で重要です。
(投資情報部 澤田 麻希)
(注)データは日本時間2024年7月5日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。