(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
12日の米国株式市場で主要3指数は揃って上昇しました。NYダウは3日続伸し、およそ2ヶ月ぶりに終値で4万ドル台を回復しました。11日発表の米消費者物価(CPI)が前月比で上昇するとの市場予想に反して低下し、また12日発表の7月ミシガン大学消費者態度指数が8ヶ月ぶりの低水準となったことを受け、FRB(米連邦準備理事会)が9月にも利下げを開始するとの見方が強まりました。トランプ前大統領の暗殺未遂事件の衝撃が残る中、週明け15日の米国株式市場は続伸して始まりました。11月米大統領選挙でトランプ氏が勝利するとの見方が強まり各種規制が緩和されるとの思惑が広がったほか、9月利下げへの期待が継続し、主要3指数は揃って続伸、NYダウは約2ヶ月ぶりに史上最高値を更新しました。
相場の注目点
米国では9月利下げ期待を背景とした株高が続いています。パウエルFRB議長は年内に利下げを実施する意向を示しているものの、FOMC(米連邦公開市場委員会)内では年内の利下げ回数の想定は0~2回の間で分かれているとみられます。今週も複数のFRB高官による発言機会が予定されていますが、CPIの減速などを受けて利下げに前向きな姿勢が増えるのか注目されます。また、11月米大統領選挙に向けては、バイデン大統領の撤退論を巡って揺れる民主党とは対照的に、銃撃を受けた後の対応からトランプ氏の強いリーダーシップが好感され、政権奪還を狙う共和党の勢いが強まっています。トランプ氏は共和党候補者に正式指名され、党大会最終日の18日に予定されている指名受諾演説が注目されます。
本日のイベント
米国では6月の小売売上高が発表されます。また、中国では三中全会が開催されています(18日まで)。
(投資情報部 引網 喬子)
(注)データは日本時間2024年7月16日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。