(注)画像はイメージです。
本日の動き
前日に発表された米国の6月小売売上高が市場予想を上回り、米国経済のソフトランディング期待が高まったことから、NYダウは大幅上昇し、史上最高値を更新しました。この流れを引き継いで、日経平均株価は前日比141円高の41,416円で本日の取引を開始しました。しかし、前日の米国株市場でエヌビディア等のハイテク株が軟調だったことを受けた国内の半導体株の下落により、日経平均株価も前場引けにかけて徐々に上げ幅を縮小していきました。また、取引時間中に、バイデン政権が一部半導体製造装置企業に対し、先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続ける場合、利用可能な最も厳しい貿易制限措置の利用を検討していると同盟国に伝えた、とブルームバーグ通信が報じたことで半導体株が一段安となりました。日経平均株価は午後に入って下落に転じ、浮上のきっかけをつかめないまま前日比177円安の41,097円で本日の取引を終了しました。東京エレクトロンは前日比7.45%下落し、1銘柄で日経平均株価を263円押し下げました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国で6月の鉱工業生産が発表されます。足元の景気動向を見極める上で注目されます。また、地区連銀経済報告(ベージュブック)も発表予定で、金融政策判断の前提となる経済情勢の内容も重要でしょう。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)