(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
18日の米国株式市場では主要3指数が揃って下落しました。S&P500株価指数を構成する11業種のうち、エネルギーを除く10業種が下落したうえ、小型株で構成するラッセル2000指数も約2%下落するなど、全体的に軟調な展開となりました。ドル円相場はアジア時間に156円を挟んで取引されていたましたが、米国債利回りが上昇する中で、足元では157円台前半まで円安が進行しています。
相場の注目点
米国では先物金利が年内2回の利下げを織り込む中で、従来の大型ハイテク関連から資本財や小型株への「ローテーション」が注目を集めてきました。ただし、景気減速懸念が高まる中での株高は過熱感が生じ易く、株安につながった模様です。米国では24年4-6月期の決算発表が本格化しており、業績改善の裾野の拡大が確認できるかが注目されます。
昨日、ECB(欧州中央銀行)は金融政策理事会を開催し、予想通り連続利下げを見送り、政策金利の据え置きを決定しました。声明文では金利を「必要な限り」景気抑制的な水準に維持すると表明、ラガルド総裁も「全然決定されていない」と次回9月会合での利下げに慎重な姿勢を示しました。
本日のイベント
本日は日本の6月全国CPIが発表されます。市場ではインフレの再加速が予想されており、予想通りの結果となれば7月会合での利上げ観測を促す可能性があります。また、米国では複数のFRB高官に発言の機会があります。市場が更に利下げを織り込むハードルは上がっていると見られることから早期利下げに前向きな発言があるか注目されます。
(投資情報部 尾畑 秀一)
(注)データは日本時間2024年7月19日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。