(注)画像はイメージです。

本日の動き

前日の米国株式市場では、寄り前に発表された週間新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、景気減速が懸念される中で短期的な過熱感が意識されたことから、主要3指数は揃って下落しました。一方、台湾積体電路製造(TSMC)の好決算を受けて、主要な半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は反発しました。寄り前に発表された6月の全国消費者物価指数は前月から伸び率が加速し、日銀による7月利上げの思惑が継続する内容となりました。これらを受けて、本日の日経平均株価は前日比160円安の39,965円で寄り付いたものの、東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体株の上昇によって持ち直し、反発に転じる場面もありました。ただ、その後は上値を追う勢いは見られず、40,000円を挟んでもみ合う展開が続き、結局、日経平均株価は前日比62円安の40,063円で本日の取引を終了しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国でNY連銀のウィリアムズ総裁がパネル討議に参加するほか、アトランタ連銀のボスティック総裁が講演を行います。市場が年内2回の利下げを織り込む中、早期利下げに前向きな発言が見られるか注目されます。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

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