(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
前週末、米国株式市場の寄り付き前に発表された保険大手トラベラーズや、クレジットカード大手のアメリカン・エクスプレスの2024年4ー6月期決算で、売上高はともに市場予想を下回りました。世界的なシステム障害が20日に発生したことも重石となり米国株主要3指数は揃って続落となりました。失望的な決算を発表した銘柄やシステム障害を受けてハイテク株の下落が目立ちました。
相場の注目点
21日バイデン大統領は11月の大統領選からの撤退を表明し、民主党の後継候補としてハリス副大統領を指名しました。バイデン大統領の撤退表明後初の取引となる東京株式市場の反応が注視されます。対中半導体規制の強化を検討するとの報道を受けて、前週の半導体関連株は大幅下落しました。本日の日経平均株価は米国株安を受けて続落し、心理的節目の4万円を下回っての取引開始が見込まれています。しかし、その後は東京エレクトロンなど指数計算上日経平均株価に大きな影響を及ぼす半導体関連株の動向が注目されます。他方で、トランプ前大統領の返り咲きを織り込む動きも前週の市場では見られており、バリュー(割安)株や防衛関連株、為替市場の動向も気がかりです。
(投資情報部 神谷和男)
(注)データは日本時間2024年7月22日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。