(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

米国株式市場は、前日まで大手テクノロジー企業株や半導体関連株を中心に下落が続いていましたが、22日は反発して上昇しました。米国大統領選挙における民主党の候補者について、バイデン現大統領が撤退を表明し、ハリス副大統領を後継に指名しましたが、その後、民主党内は短期間のうちにハリス氏への一本化でまとまる方向が強まった模様です。政治プロセスの混乱リスクが低下したことなども、株価の支援材料になったとみられます。個別銘柄では、世界的なシステム障害を引き起こしたクラウドストライク・ホールディングスの株価が前日比-13.46%と連日、大きく急落しています。一方、半導体大手エヌビディアが、米国の対中輸出規制に沿った半導体を開発していると報じられ、株価は前日比+4.75%となっています。

相場の注目点

日経平均株価は、昨日までの4営業日で1,676円の急激な下落となりました。昨晩は、米国株市場も反発しており、日本株も株価下落によって、バリュエーション上の割高感も一定程度低下しているとみられます。この間、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)上は、日本経済の悪化を示すような指標は見られておらず、日本株が反発するかどうかが注目されます。

本日のイベント

今週は、主要企業の決算発表が本格化します。日本では、取引時間終了後にニデックの決算発表があります。米国では、マグニフィセント・セブンと呼ばれる注目の大手テクノロジー企業7社の一角である、アルファベットとテスラの決算発表があります。

(投資情報部 小髙 貴久)

(注)データは日本時間2024年7月23日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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