決算概要2024年4-6月期(2024.12期第2四半期)

EPS実績は市場予想を上回った

米国時間7月23日引け後に、「グーグル」や「ユーチューブ」といったインターネット広告事業やクラウド事業などを行うアルファベット(GOOGL US)が2024年4-6月期(2024.12期第2四半期)決算を発表しました。

売上高は市場予想を0.7%上回り、EPSは市場予想を2.6%上回りました。

AIが検索広告・クラウドの成長をけん引、設備投資強化へ

会社は、検索広告・クラウド事業が引き続き成長をけん引しており、AIがそれらを含むすべての事業でイノベーションを起こしている、とコメントしました。

会社は、2024年7-9月期、10-12月期の設備投資額を2024年1-3月期以上とし、従業員数も増加させ、自動運転開発部門のWaymoに複数年で50億ドルの投資を行うとコメントしました。

売上高とEPSの推移

株価は時間外取引で小幅安

アルファベットの株価(A株)は、前日比0.07%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、上昇する場面もありましたが、終値比1.67%安の178.75ドルで推移しています(NY時間17:54)。決算説明会での設備投資強化がややリスク要因と、一部の市場関係者が捉えたためと考えられます。

なお、会社は「ムーンショット(初の月探査のように難しいがリターンも大きい計画)」を指針のひとつとして掲げています。これまで、広告やYouTube、アンドロイドなどを成功させたように、今後AIや自動運転で設備投資を収益化できるかが注目されます。

株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年7月23日時点。株価はA株。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2024年4-6月期(2024/6)。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2024年7-9月期以降の予想は2024年7月22日時点。
(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成

(文責:野村證券 投資情報部・ 竹綱 宏行)

ご投資にあたっての注意点