(注)画像はイメージです。
本日の動き
前日に米国で発表された7月のフィラデルフィア連銀非製造業指数が前月から悪化したほか、6月のリッチモンド連銀製造業指数と6月の中古住宅販売件数がともに市場予想を下回り、米国景気の減速を示唆する結果となりました。また、ここ数日の政府高官等の発言により、日銀による早期利上げへの意識が徐々に高まりつつあることから日米の金利差縮小が意識され、外国為替市場で1米ドル=155円台半ばまで円高・ドル安が進みました。これらを受けて、本日の日経平均株価は前日比257円安の39,336円で取引を開始しました。前日の米国半導体企業のテキサス・インスツルメンツの好決算を受けて、半導体株を中心に日本株市場は持ち直す場面がありました。ただ、午後に入って為替市場は1米ドル=155円を割り込む一段の円高進展となったことで、日経平均株価は引けにかけて下げ幅を拡大し、前日比439円安の39,154円で本日の取引を終了しました。個別銘柄では、前日引け後に2025.3期通期業績見通しの上方修正ならびに株式分割を発表したニデックが前日比+6.08%と、幅広い銘柄が下落した中で逆行高が目立ちました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国でボウマンFRB理事とダラス連銀ローガン総裁が講演を行います。FRBの利下げに関する市場の見方は9月開始が優勢ですが、その織り込み度合いが変化し得るため注目されます。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)