(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
25日の米国株式市場で、NYダウは前日比+81.20ドル(+0.20%)の39,953.07ドルとなり、3営業日ぶりに反発しました。米国2024年4-6月期の実質GDP速報値が、前期比年率+2.8%と市場予想(同+2.0%)を上回る伸びとなり、米景気の底堅さが示されたことなどから、景気敏感株を中心に株価が上昇しました。NYダウの上げ幅は、一時600ドル近くまで拡大する場面もありましたが、FRBが物価統計として重要視する6月個人消費支出(PCE)デフレータ―の発表を翌日に控え、様子見姿勢が強まり、引けにかけては伸び悩みました。ハイテク株の一角が下落する流れが続いたことなどから、S&P500指数とナスダック総合指数は、3営業日続落しました。
相場の注目点
昨日の日経平均株価は、決算を嫌気した米国ハイテク株安や円高進行などを受けて7営業日続落し、約3ヶ月ぶりに3万8,000円台を割り込みました。昨日終値(37869.51円)時点で、予想PER(12ヶ月先予想EPS2,449円を前提とすると)は15.5倍と、史上最高値(42,224円)を付けた7月11日時点の17.2倍から低下し、株式の相対的な過熱感は薄れました。今週から主力企業の決算発表が本格化していますが、企業の増益基調に変化がないか、注目です。
本日のイベント
日米で発表される物価統計が注目されます。日本では、全国消費者物価の先行指標となる7月東京都区部消費者物価指数、米国では6月PCEコアデフレーターが発表されます。いずれの統計も各国金融政策の動向を見極める上で重要です。また、信越化学工業や日立建機、キーエンス、ミスミグループ本社などが決算発表を予定しています。
(投資情報部 澤田 麻希)
(注)データは日本時間2024年7月26日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。