(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

30日の米国株式市場で、NYダウは上昇した一方、S&P500指数とナスダック総合指数は下落し、主要3指数の騰落はまちまちとなりました。FOMC(米連邦公開市場委員会)による9月の利下げ期待がNYダウを押し上げる一方で、マイクロソフトなど大型ハイテク株の決算を前にナスダック総合は反落しました。

相場の注目点

週後半は、FOMCに加え、米国大手テクノロジー企業の決算発表が注目されます。決算発表では、31日にメタ・プラットフォームズ、8月1日にはアップル、アマゾン・ドットコムなどが決算発表を予定しています。金融政策関連では、30日、31日に7月FOMCが開催されます。結果は、31日14:00(日本時間1日3:00)に公表され、14:30からパウエルFRB議長の会見が予定されています。7月FOMCでは、政策金利は据え置かれるとみられ、今後の政策金利見通し、いわゆるドットチャートが発表される会合でもありません。市場関係者の関心は9月以降の金融政策にあるとみられ、FOMC声明文やパウエルFRB議長の会見から、9月以降の金融政策について示唆が得られるか、注目されます。

本日のイベント

本日正午前後に日銀の金融政策決定会合の結果が発表されます。一部報道では、「日銀が追加利上げを検討する」と報じられるなど、追加利上げの有無について思惑が交錯しています。4月の金融政策決定会合後には、植田総裁の会見がハト派と受け止められ円安が進行しました。さらに、長期国債の買入れ減額を決定しなかった6月会合後も円安が進行しており、結果発表や植田総裁記者会見(15:30予定)を受けた為替市場の反応が注目されます。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2024年7月31日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

野村オリジナル記事の配信スケジュール

ご投資にあたっての注意点