(注)画像はイメージです。

本日の動き

寄り付き前の時点で、日銀が本日の金融政策決定会合で追加利上げを検討するとの報道により、為替市場では1米ドル=152円台半ばまで円高・ドル安が進みました。これを受けて、日経平均株価は前日比385円安の38,140円で本日の取引を開始しました。一方で、前日に好決算を発表したTDKや円高が業績改善に寄与するとみられるニトリホールディングスが逆行高したほか、金利上昇が業績面で追い風となる銀行株などが上昇したことで、日経平均株価は徐々に下げ幅を縮小しました。午後に入り、日銀による追加利上げと国債買い入れの減額計画が発表されると、長期金利が上昇したものの、1米ドル=153円台まで円安が進み、日経平均株価が上昇に転じました。加えて、バイデン政権による対中半導体輸出規制に関して日本や韓国を除外するとの観測報道があり、東京エレクトロンをはじめ半導体株が急反発しました。これにより日経平均株価も押し上げられ、結局、前日比575円高の39,101円で本日の取引を終了しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国でFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されます。市場ではFRB(米連邦準備理事会)による9月利下げの期待が高まっており、FOMC声明文やパウエルFRB議長の記者会見から利下げ開始時期やその後の利下げペースについての示唆が得られるか、注目されます。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

ご投資にあたっての注意点